山形大学は28日、ナスカの地上絵を新たに248点発見したことを明らかにしました。また、地上絵の配置から物語やメッセージを伝える目的で描かれた可能性があることも新たに分かりました。これは28日、大阪府で開かれている大阪・関西万博の会場で開かれたペルー政府と山形大学の共同会見で明らかになったものです。山形大学ナスカ研究所とアメリカのIT企業IBMはAIを活用した地上絵の現地調査を行っています。おととし(2023年)から去年(2024年)にかけて行った調査で新たに「神官」や「斬首の場面」、「猛禽類」など248点の地上絵を発見しました。
また、新たに発見された地上絵は小道に沿って神仏に生贄を捧げる「人身供犠」、「野生の鳥」、「家畜」といったテーマごとに配置されていたということです。この配置から物語やメッセージを伝える目的で意図的に構成された可能性があるとみられています。さらに、地上絵は個別に描かれた芸術作品ではなく、共同体の信仰や記憶の継承と深く結びついた文化的な営みの一部として機能していたと 考えられるということです。
山形大学ナスカ研究所 坂井正人副所長「ナスカの地上絵はランダムに描かれた巨大な絵ではなくて、それぞれの絵が意味を持ち、全体として物語やメッセージを伝えるように構成されていた可能性が高いと言える。信仰や記憶を伝えるメディアのような役割を果たしていたと考えられる」山形大学ナスカ研究所は今後も地上絵の分布調査やAIを活用した解読作業を続けて地上絵に込められた物語やメッセージを明らかにしていきたいとしています。