ゴミ処理施設の火災が各地で相次ぎ、生活に大きな影響を及ぼしています。焼け跡からリチウムイオン電池が使われた製品が見つかったケースもあります。家庭でも、油を拭いたティッシュから出火する恐れがあるそうです。正しいゴミの捨て方を考えます。そこで今回の#みんなのギモンでは、「ゴミ処理施設火災 正しい捨て方は?」をテーマに解説します。■地下のベルトコンベヤーから出火山崎誠アナウンサー「12日、埼玉・戸田市にあるゴミ処理施設で火災が発生しました。警察などによると、12日正午すぎ、『蕨戸田衛生センターで火災が起きている』と通報がありました」
「発生から約1時間後の映像では、ゴミ処理施設の周りに煙が立ち込めているのが分かります。この火災によるケガ人はいないとのことですが、現在も出火の原因は分かっておらず、施設の地下にあるベルトコンベヤーから出火したということです」「同施設は、戸田市と蕨市全域の家庭や事業所の一般ゴミを処理している施設ですが、火災で焼却が止まっていて、少なくとも14日から16日まではすべてのゴミの収集を休止するということです」森圭介アナウンサー「ゴミの収集が止まってしまうということは、その近くに住んでいらっしゃる方は本当に大変だと思います。近隣の自治体の協力をすぐに仰げるかとなると、それも難しいですよね」斎藤佑樹キャスター「しかもこの時期にゴミが捨てられないとなると、暑いですし、臭いも出てきそうで大変な事態ですよね」山崎アナウンサー「特に生ゴミなどは臭いや虫の発生などもあったりしますからね」■川口市でも…修理や委託で巨額費用山崎アナウンサー「同じ埼玉県では、川口市でも今年1月にゴミ処理施設で火災が発生しています。この火災の影響で今年1月、市内では全世帯で一般ゴミの収集が一時休止となり、道路に家庭ゴミなどがあふれたこともありました」「火災が起きた施設はまだ、修繕工事が行われている最中です。今も市内の別の処理施設や周辺の自治体、民間の施設が川口市のゴミを収集し、焼却しているといいます。修理やゴミ処理の委託費用で、総額67億円以上かかる見通しだということです」■リチウムイオン電池の製品を発見山崎アナウンサー「福井・ 鯖江市のゴミ処理施設では、5月9日と同月13日、二度にわたって火災が発生しました。なぜこんなにゴミ処理施設の火災が相次いでいるのでしょうか」「川口市の施設については原因は分かっていないんですが、鯖江市の施設では、焼け跡からリチウムイオン電池が使われた製品が見つかったということです」「環境省によると、2023年度にはゴミ処理施設や収集車で、リチウムイオン電池による火災で消火が必要となったケースが8500件以上も起きているということです」■リチウムイオン電池の捨て方は?鈴江奈々アナウンサー「ゴミ処理施設だけではなくて、ゴミを収集する車の中でも火災が起きているとなると、やはり私たちが家庭から出す時に、より一層気をつけなければいけません。今、リチウムイオン電池は本当にいろんなものに使われていますよね」森アナウンサー「何にでも入っていると言っても過言じゃないぐらいですよね」山崎アナウンサー「リチウムイオン電池は充電式の色々な電気製品に使われています。日本容器包装リサイクル協会によると、モバイルバッテリーやハンディファン、加熱式たばこ、電動歯ブラシ、ワイヤレスイヤホン、スマートウオッチなどにも使われています」 森アナウンサー「この間ひげ剃りしていたんですけど、それにも入っていましたからね。『捨てる時どうしよう』と思ってしまいました」山崎アナウンサー「リチウムイオン電池の捨て方について、同協会によると、可燃ゴミで出すのはもちろんNG。さらに不燃ゴミとして出す時も、他のものと混ぜて捨てるのはダメだということです」「正しい捨て方としては、家電量販店などにある専用の回収ボックスか、役所などにも回収ボックスが設置されているかもしれないので、そこに持ち込む方法があります。環境省は4月、自治体でも回収するよう求める通知を出しました」「ぜひお住まいの自治体がどうしているか、一度調べていただきたいと思います」■家庭でも…ティッシュを詰めて出火?山崎アナウンサー「家庭でも起きる火災についてお伝えします。サラダ油などを拭き取った布巾やティッシュなどを、そのままゴミ箱に捨てると出火する恐れがあるといいます」「東京消防庁公式YouTubeの動画では、天ぷらなどを揚げて、コンロ周りに飛んだ油を拭いたティッシュをそのままゴミ箱に入れ、上から普通のティッシュをかぶせるように入れて放置すると、数時間で煙が発生しました」「やがてゴミ箱の中で火が上がります。なぜ火もないのに、こうしたことが起きるのか。ちょっとした掃除の後などにしてしまいそうなことですよね」 鈴江アナウンサー 「油は特に結構跳ねやすいので、油汚れは頻繁に拭き取ったりしますよね」■ゴミ箱内で熱が発生する仕組み山崎アナウンサー「東京消防庁によると、実はサラダ油などの植物系の油に含まれている成分が空気と反応すると、熱を発生させるそうです。その上に山積みにゴミを詰めていくと、熱の逃げ場がなくなってゴミ箱内が高温となり、出火してしまうということです」瀧口麻衣アナウンサー「私もキッチンの掃除の時とかにやってました」鈴江アナウンサー「しかもゴミはどんどん捨てていきます。上にどんどん積み重ねて、むしろギュッとしながらスペースを作って捨てられるという感じで…」山崎アナウンサー「そうですよね。まだゴミ袋などにスペースがあると、もったいないと思って、ちょっと詰めるということもあると思います」「こうした事態を防ぐためには、植物系の油を含んだティッシュなどのゴミは十分に水でぬらしてから捨てるようにしてほしいということでした」「私たちがゴミを捨てる際に、少し気をつけるだけで防げる火災もあります。自治体のルールなどもしっかり確認していただきたいと思います」(2025年7月14日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
ゴミ処理施設の火災が各地で相次ぎ、生活に大きな影響を及ぼしています。焼け跡からリチウムイオン電池が使われた製品が見つかったケースもあります。家庭でも、油を拭いたティッシュから出火する恐れがあるそうです。正しいゴミの捨て方を考えます。
そこで今回の#みんなのギモンでは、「ゴミ処理施設火災 正しい捨て方は?」をテーマに解説します。
山崎誠アナウンサー「12日、埼玉・戸田市にあるゴミ処理施設で火災が発生しました。警察などによると、12日正午すぎ、『蕨戸田衛生センターで火災が起きている』と通報がありました」
「発生から約1時間後の映像では、ゴミ処理施設の周りに煙が立ち込めているのが分かります。この火災によるケガ人はいないとのことですが、現在も出火の原因は分かっておらず、施設の地下にあるベルトコンベヤーから出火したということです」
「同施設は、戸田市と蕨市全域の家庭や事業所の一般ゴミを処理している施設ですが、火災で焼却が止まっていて、少なくとも14日から16日まではすべてのゴミの収集を休止するということです」
森圭介アナウンサー「ゴミの収集が止まってしまうということは、その近くに住んでいらっしゃる方は本当に大変だと思います。近隣の自治体の協力をすぐに仰げるかとなると、それも難しいですよね」
斎藤佑樹キャスター「しかもこの時期にゴミが捨てられないとなると、暑いですし、臭いも出てきそうで大変な事態ですよね」
山崎アナウンサー「特に生ゴミなどは臭いや虫の発生などもあったりしますからね」
山崎アナウンサー「同じ埼玉県では、川口市でも今年1月にゴミ処理施設で火災が発生しています。この火災の影響で今年1月、市内では全世帯で一般ゴミの収集が一時休止となり、道路に家庭ゴミなどがあふれたこともありました」
「火災が起きた施設はまだ、修繕工事が行われている最中です。今も市内の別の処理施設や周辺の自治体、民間の施設が川口市のゴミを収集し、焼却しているといいます。修理やゴミ処理の委託費用で、総額67億円以上かかる見通しだということです」
山崎アナウンサー「福井・ 鯖江市のゴミ処理施設では、5月9日と同月13日、二度にわたって火災が発生しました。なぜこんなにゴミ処理施設の火災が相次いでいるのでしょうか」
「川口市の施設については原因は分かっていないんですが、鯖江市の施設では、焼け跡からリチウムイオン電池が使われた製品が見つかったということです」
「環境省によると、2023年度にはゴミ処理施設や収集車で、リチウムイオン電池による火災で消火が必要となったケースが8500件以上も起きているということです」
鈴江奈々アナウンサー「ゴミ処理施設だけではなくて、ゴミを収集する車の中でも火災が起きているとなると、やはり私たちが家庭から出す時に、より一層気をつけなければいけません。今、リチウムイオン電池は本当にいろんなものに使われていますよね」
森アナウンサー「何にでも入っていると言っても過言じゃないぐらいですよね」
山崎アナウンサー「リチウムイオン電池は充電式の色々な電気製品に使われています。日本容器包装リサイクル協会によると、モバイルバッテリーやハンディファン、加熱式たばこ、電動歯ブラシ、ワイヤレスイヤホン、スマートウオッチなどにも使われています」
森アナウンサー「この間ひげ剃りしていたんですけど、それにも入っていましたからね。『捨てる時どうしよう』と思ってしまいました」
山崎アナウンサー「リチウムイオン電池の捨て方について、同協会によると、可燃ゴミで出すのはもちろんNG。さらに不燃ゴミとして出す時も、他のものと混ぜて捨てるのはダメだということです」
「正しい捨て方としては、家電量販店などにある専用の回収ボックスか、役所などにも回収ボックスが設置されているかもしれないので、そこに持ち込む方法があります。環境省は4月、自治体でも回収するよう求める通知を出しました」
「ぜひお住まいの自治体がどうしているか、一度調べていただきたいと思います」
山崎アナウンサー「家庭でも起きる火災についてお伝えします。サラダ油などを拭き取った布巾やティッシュなどを、そのままゴミ箱に捨てると出火する恐れがあるといいます」
「東京消防庁公式YouTubeの動画では、天ぷらなどを揚げて、コンロ周りに飛んだ油を拭いたティッシュをそのままゴミ箱に入れ、上から普通のティッシュをかぶせるように入れて放置すると、数時間で煙が発生しました」
「やがてゴミ箱の中で火が上がります。なぜ火もないのに、こうしたことが起きるのか。ちょっとした掃除の後などにしてしまいそうなことですよね」 鈴江アナウンサー 「油は特に結構跳ねやすいので、油汚れは頻繁に拭き取ったりしますよね」
山崎アナウンサー「東京消防庁によると、実はサラダ油などの植物系の油に含まれている成分が空気と反応すると、熱を発生させるそうです。その上に山積みにゴミを詰めていくと、熱の逃げ場がなくなってゴミ箱内が高温となり、出火してしまうということです」
瀧口麻衣アナウンサー「私もキッチンの掃除の時とかにやってました」
鈴江アナウンサー「しかもゴミはどんどん捨てていきます。上にどんどん積み重ねて、むしろギュッとしながらスペースを作って捨てられるという感じで…」
山崎アナウンサー「そうですよね。まだゴミ袋などにスペースがあると、もったいないと思って、ちょっと詰めるということもあると思います」
「こうした事態を防ぐためには、植物系の油を含んだティッシュなどのゴミは十分に水でぬらしてから捨てるようにしてほしいということでした」
「私たちがゴミを捨てる際に、少し気をつけるだけで防げる火災もあります。自治体のルールなどもしっかり確認していただきたいと思います」
【みんなのギモン】身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、 日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)
【みんなのギモン】身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、 日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)