「妻殺害」容疑の自民県議、ナンバープレート折り曲げた車で移動…Nシステムの追跡回避か

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長野県塩尻市の住宅兼酒造会社事務所で昨年9月、妻を殺害したとして、殺人容疑で自民党県議の丸山大輔容疑者(48)が逮捕された事件で、事件直前に丸山容疑者のものとみられる車が長野市から塩尻市内に移動していたことが29日、捜査関係者への取材でわかった。
丸山容疑者の車と特徴が似た車が防犯カメラに映っており、ナンバープレートが折れ曲がった状態で走行していた。県警はNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)での追跡を避けようとした可能性もあるとみている。
発表によると、丸山容疑者は昨年9月29日午前0時頃~午前6時45分頃、経営する酒造会社「笑亀(しょうき)酒造」の事務所兼自宅で、妻の希美さん(当時47歳)の首を絞めて殺害した疑い。希美さんは同日朝、1階事務室で倒れているのを家族に発見された。調べに対し、容疑を否認しているという。
捜査関係者らによると、当時は県議会定例会の会期中で、丸山容疑者は事件前日の本会議に出席し、夜は長野市内で複数の同僚議員と飲食していた。29日には一般質問を行う予定で、飲食後は議員会館に宿泊したと説明していた。
■県議会で総務企画警察委員長
だが、防犯カメラの映像などから、丸山容疑者の車と同様に後部に特徴的なへこみがある車が事件直前、長野市内から直線距離で南に約60キロ離れた塩尻市内に移動していた。県警は丸山容疑者が飲食後に議員会館に戻り、車で自宅に向かったとみている。29日の本会議は欠席した。
丸山容疑者は2015年4月の県議選で初当選し、現在2期目。県議会で県警を担当する総務企画警察委員長を務めている。
県警は今年10月15日、丸山容疑者を任意で事情聴取。丸山容疑者は1週間後の22日に地元で行われた後援会の会合で、「一周忌を終え、まだまだやらなければならないという思いだ」と述べ、来春予定の県議選への出馬を表明していた。

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