都議選の結果は、およそ1か月後に控えた参院選にも影響を与えそうです。
石破総理「非常に厳しいご審判をいただいたと思っていますが、どのような訴えが届かなかったのかということをきちんと分析をして、今後にいかしていかねばならない」
党内では今回の都議選を参院選の「前哨戦」と位置づけていただけに、今後の選挙戦略の練り直しを迫られています。
焦点となっているのが、「物価高対策」として公約に掲げた国民一律2万円などの現金給付です。
都議選の応援演説でも、石破総理は現金給付について支持を訴えました。
石破総理「給付金、評判良くないけど、誰にでもかれにでもばらまくのではない。困った人にきちんと早く行き届くような政策を我々自民党はやってまいります」
ただ、党内の受け止めは冷ややかです。
自民・参院議員「現金給付が選挙前の弥縫策だと有権者に見透かされた」
自民・閣僚経験者「給付金の評判が悪いことだけは現場で分かった」
一方、主要な野党は、参院選の争点を「物価高対策」に定めて、さらに自民党を追い込みたい考えです。
立憲民主党 大串博志代表代行「自民党に相対峙して物価高対策を具体的に訴えていくことが非常に大切。この(都議選と参院選)2つの選挙の効果を相乗的に活用していきたい」
来月、選挙戦に臨む自民党の参院議員からは「反省を活かして、早く態勢を立て直してほしい」との切実な声も。
公約の“目玉”が足を引っ張りかねない状況の中で、石破総理が物価高対策に有効な手を打てるかどうか、早くも正念場が訪れています。