ATM18億円不正引き出し事件で本間毅・長岡侑弥を逮捕|樋口義之容疑者関与の可能性も

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概要|17都府県で発生した大規模ATM不正出金事件の容疑者を逮捕
2016年5月15日、全国17都府県のコンビニATMから、偽造カードを用いた大規模な不正引き出し事件が発生し、被害総額は18億円以上にのぼりました。
この事件に関与した疑いで、2017年5月24日、千葉県警国際捜査課などは、本間毅容疑者(51)と長岡侑弥容疑者(26)を逮捕。
さらに、事件の主導役とされる市川市の塗装工、樋口義之容疑者(45)との関係も調査されています。

時系列で見る|ATM不正引き出し事件の流れ

2016年5月15日(日)早朝
全国17都府県のコンビニATMから、偽造されたクレジットカード情報が記録されたカードにより、一斉に現金が引き出される。
被害額は総額で約18億6,000万円に達したと発表された。

2016年後半〜2017年前半
ATM映像などをもとに、全国の警察が関与者の特定と逮捕を進行。出し子役を務めた実行犯らが徐々に浮上。

2017年5月24日
千葉県警が、本間毅容疑者(住居不定の契約社員)および長岡侑弥容疑者(千葉県木更津市吾妻の自称契約社員)を窃盗などの容疑で逮捕。
2人は、2016年5月15日の朝、市原市内のコンビニATMから、偽造カードを使い現金30万円を引き出した容疑。
両名は容疑を認めており、組織的犯行の「出し子」として関与していたとみられる。

樋口義之容疑者の関与が浮上
先に逮捕されていた市川市新浜在住の塗装工、樋口義之容疑者(45)との関係も判明。
県警は樋口容疑者が率いるグループの一員として、2人が犯行に加担していた可能性が高いと見て捜査を継続中。

社会的背景と考察|「出し子」ビジネスの拡大と金融インフラの脆弱性
この事件は、以下のような社会問題と結びついています:

ATMネットワークのセキュリティの甘さ
一部の金融機関が、海外発行カードへの対応を優先していたことで、偽造カードでも引き出しが可能だった。

「出し子」役の雇用形態に共通する貧困層の問題
本間毅容疑者や長岡侑弥容疑者のように、住居不定・自称契約社員など不安定な立場にある若者・中高年が、犯罪組織にリクルートされやすい現実がある。

樋口義之容疑者のような“裏社会の組織者”の存在
表向きは塗装業という普通の職業を持ちつつ、裏で全国的なATM犯罪ネットワークを統括していたとみられる。
組織犯罪と一般社会が接続しやすくなっている危険性を象徴する事件といえる。

樋口義之容疑者とは?|検索される実態と背景
樋口義之(ひぐち・よしゆき)容疑者は、市川市に拠点を置く塗装工として知られていた人物。
警察の調べによると、2016年のATM不正出金事件における指示役・統括役として活動していた疑いが強く、各地の出し子に偽造カードや引き出しマニュアルを配布していたとされています。
今後の捜査では、樋口容疑者が所属していたとみられる地下ネットワークの全容解明が期待されます。

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