43歳の独身女性がたった7か月で結婚できたワケ、婚活を成功させる秘訣って

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デートコーチ・婚活アドバイザーの田中亜依です。いざ婚活をスタートさせても、結婚にいたるまで時間がかかってしまう方は多くいらっしゃいます。特に40代を迎えてからの婚活は苦労されている方が多い傾向です。
今回は、40代から婚活を本格的に始めたにもかかわらず、わずか7か月で結婚までたどり着いた智子さん(43歳 仮名)のエピソードについてお話ししたいと思います。
◆婚期を逃したバリキャリ女性
私は、普段結婚相談所の会員さん向けセミナーの講師をしているのですが、智子さんはそのセミナーに参加し、アドバイスを求めて連絡をくれました。
彼女は、外資系企業で勤務していたキャリアを持っていて、海外駐在も経験するほどのバリバリの働き女子でした。自分の仕事に一生懸命だったため、婚活を開始するのが遅くなってしまったそうです。
◆画面越しに見える汚い部屋
智子さんとは、メールでのやり取りからスタートしました。彼女の丁寧な言葉遣いや文面から、割と几帳面なタイプの方なのかなというイメージを抱いていました。その後、オンライン面談をすることになり、彼女は自宅から面談に参加。彼女自身の身なりや雰囲気は私のイメージ通り”きちんと”していたのですが、彼女の背景に映る部屋の様子は真逆でした。
足の踏み場がない…とまではいきませんが、床にはお洋服や下着が落ちていたり、書類が散乱していました。壁には写真が飾ってありましたが、画面越しの遠くからでも分かるくらい斜めになっていました。部屋のライトも暗く、彼女自身の雰囲気とのギャップに、正直びっくりしました。これがもし、オンラインお見合いやデートだったら、2回目のお誘いはないだろうなと予想がつきました。
◆まずは精神的な負担を軽く
実は、部屋のきれいさは、本人の精神状態と関係があります。部屋がいつもより汚い時は、少し精神的に疲れている場合が多いです。部屋の掃除をするというのは体力的にも負担がかかりますが、「よし、掃除をしよう!」という前向きな気持ちが必要となるので、精神的に余裕がない時は、特に部屋が汚くなりやすいのです。
以前の記事を読んでくださった方には重複しますが、自分に合う結婚相手を早く見つけるには、まず自分自身と向き合う必要があります。ですが、自分と向き合う作業も、精神的な負担が非常に大きくなります。もし、今何かに悩んでいてそれを吐き出せない状態なのであれば、自分と向き合う作業の邪魔になってしまいます。なので、精神的な負担を少しでも軽くするために、何か悩んでいることはないか智子さんに問いかけました。
◆涙ながらに打ち明けてくれた智子さん
すると、智子さんはご両親との関係、過去の恋愛のことでトラウマを抱えていると涙ながらに話し始めました。すると、少し落ち着いたところで、急に彼女は「私の部屋汚いですよね」と言い出し、床に散らかっていた紙やペンを拾い始めたのです。
おそらく少し頭や心の中がすっきりしたことで、自分の周りにも意識が向けられるようになったのだと思います。「やる気スイッチがずっと入らなくて。でも、今ふと汚いから掃除したいと思ってしまいました」といい、智子さんは少しずつ部屋を片付けながら面談を続けていました。
次回の面談時、智子さんの部屋は見違えるようにきれいになっていました。彼女自身の雰囲気もなんだか明るくポジティブになっていたので、これなら次のステップに進めそうだと安心しました。
◆優先順位を明確にする

会う人数が多くても成果がでない人の共通点は、自分が何を求めているかはっきりしていないことにあります。何を譲れなくて、優先順位は何かを明確にすることで、自分と合う確率が高い人と出会えるようになります。
そこで、私は智子さんに自分と向き合うための宿題を出しました。そして彼女はその宿題にとても時間をかけてくれました。宿題を出しても、面談の直前にやってくる相談者さんが多いのですが、彼女は違いました。今までの面談で私がアドバイスしたことや、その時に感じたことを丁寧に書き込み、そこから考え出した彼女の出会いたい理想像をクリアにしていました。
◆自分と向き合う時間をじっくりとかける
理想像が明確になれば婚活は比較的早く進みます。智子さんの7ヶ月というのはかなり早い方だと思いますが、自分と向き合うことにじっくりと時間をかけてくれたからこそ、その早さに結びついたのだと思います。
「初めて夫と会ったときは、ビビッと来なかったです。それどころか静かで地味な人だな~と思っていました。でも、誘われたらまた会おうかなという気持ちでした。彼は、私のこと変わってるなと、思ったらしいです。でもその個性が彼には丁度よかったようで次回のデートのお誘いを受けデートに行きました。
婚活は相手を探すことに時間を置いてしまいがちですが、実は自分探しかもしれないです。私は、変わっていると周りから言われることがとてもいやで、個性を殺して婚活をしていました。しかし、自分探しをしていくうちに、この個性が私なんだとわかる様になりました。自分を隠さずいることが私の婚活で一番大切にしようと思い婚活を進めました。やっぱり自分自身がどういう人なのかがわからないと、どういう相手がいいのか探せないですよね。そのステップを私は踏み間違えていました」とお話をしてくれました。
彼女は、自分の悩んでいることを私に話してくれ、アドバイスを受け入れ、すぐに行動に移してくれました。そういった素直さも彼女を早い成婚に結びつけたのかもしれません。
<文/田中亜依>

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