“意外な”出火原因も・・・ 本格的な寒さ到来 思わぬ火事に注意!【北海道発】

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朝晩、特に冷え込むようになったこの頃。気を付けたいのが暖房器具による火事だ。電気ストーブの使用に注意が必要なことはもちろん、「お掃除ロボット」にも落とし穴があるという。ポイントを解説する。
札幌市民:使っていますね。石油ストーブです
札幌市民:一度消すと暖まるまでの時間がかかる。もったいないなと思うけど、つけっぱなし
札幌市民:急に寒くなって室温が20度切ってやばいなって
札幌市民:3週間前くらいから電気ストーブを食事後くらいにつけます
本格的に暖房器具が活躍する季節となったが、心配なのが火災だ。
札幌市民:洗濯物とか上に干して乾燥させたりしていたので、気をつけなさいと家族によく言われた

冬には欠かせない暖房器具だが、毎日の生活の中で注意すべき場面は多くある。
電気ストーブを使った実験では、寝返りでふとんがストーブに接触。
10分後に煙…そして30分後には瞬く間に火が燃え上がった。
また、最近は家電製品にも落とし穴が。
ストーブの目の前には衣類が入った洗濯ネット…。
そこに来たロボット掃除機が洗濯ネットを押し出し、ストーブに接触させてしまった。
NITE製品安全広報課 岡田有毅さん:お掃除ロボットは、最近普及してきた家電製品だが、つけっぱなしにしてその場を離れたり、外出してしまったりすると、事故に気付かずストーブの熱で、周りのものが燃え上がってしまう可能性があります

そして、コロナ禍ならではの注意も。飲食をする前にアルコール消毒をしようとすると…
ストーブに消毒液がかかり、大きな音とともに火が燃え上がった。
NITE製品安全広報課 岡田有毅さん:アルコールの主成分はエタノールで可燃性の高い液体。アルコールを吹き付けたり、濡れたものを近づけてしまうと、引火して大きく燃え上がってしまう恐れがあります

札幌市内の火災件数は2021年、6年ぶりに増加に転じた。
札幌市消防局によると、コロナ禍で家で暖房器具を使用する機会が増えたことで火災も増えた可能性があるという。
私たちはどのようなことに気をつけるべきなのか。
キーワードはストーブとの「距離感」である。
東京理科大学 総合研究院 火災科学研究センター 関澤愛 教授:ありがちなのが、冬のあいだ動くのが億劫になってしまい、自分の近くにストーブを寄せたり、ストーブの周りに物を置いたりして出火に至るケース。暖房器具から1メートル以上は離しておいた方がいい
また、寝るときはストーブの長時間の使用は避けた方が良いという。
東京理科大学 総合研究院 火災科学研究センター 関澤愛 教授:ストーブのつけっぱなしで寝るのは、私はやめた方がいいと思う。タイマーのついたもので寝てから1、2時間して消える。こういった安全装置を使うべき
多くの家庭で使われる暖房器具。
本格的な冬の到来を前に、もう一度安全な使い方をチェックしてほしい。

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