閉経前後の10年間に起こるとされる更年期障害は、女性ホルモンの急激な変化だけでなく、ストレスやライフステージの変化も大きく関わってきます。今回は、代表的な症状のホットフラッシュを含め、更年期障害の原因と症状を、薬剤師の西さんに伺いました。
監修薬剤師:西ひかり(薬剤師)
熊本大学薬学部を卒業後、病院薬剤師として15年以上勤務を継続。病棟担当した診療科は、整形外科・神経内科・代謝内科・血液内科など。終末期の緩和ケアや、日本臨床栄養代謝学会認定のNST専門療法士として栄養療法にも従事。子ども4人のママでもあり、試行錯誤しながら子育てに奮闘中。
編集部
更年期障害はどうして起きるのですか?
西さん
女性の平均閉経年齢は約50歳で、閉経の前後5年間の合計10年間を更年期と呼びます。閉経を迎えると、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下することに加えて身の周りのストレスも重なることで、更年期障害が起きます。症状の軽い人もいれば、身体だけでなく心の不調を訴える人もいます。
編集部
更年期障害の症状について教えてください。
西さん
更年期障害の症状は、大きく3つに分類されます。1つめは、ほてり・のぼせ・発汗・ホットフラッシュのような血管拡張に伴う症状です。2つめは、不安・イライラ・不眠・気持ちの落ち込みなどの精神症状があります。3つめは、めまい・動悸・頭痛・肩こり・冷え・疲れやすいなどのそのほかの身体症状です。
編集部
よく耳にするホットフラッシュも更年期障害の症状の1つなのですね。
西さん
※この記事はメディカルドックにて【更年期のホットフラッシュ…漢方薬で軽減される?】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。