5月10日午前7時過ぎ、大阪市城東区の小学校近くで「道路に水があふれている」と小学校の職員から通報があった。大阪市の水道局によると水道管が破裂したといい、周辺の道路のほか近くのグラウンドも冠水した。警察によるとけが人の情報はなかったという。
【映像】大阪市で冠水、現場の様子
周辺の道路では、警察がおよそ200メートルにわたり交通規制をかけ、小学校は予定していた授業を取りやめて休校を決めた。
冠水発生から5時間後、すでに復旧作業を終え、水は引いていたが、周辺はぬかるんだ状態だった。
水道局によると、破裂した水道管はおよそ60年前に設置されたもので、放置されていたという。古い水道管の破裂といえば、4月30日にも京都市下京区を走る国道の交差点でも冠水が起きたばかりだ。専門家は「設置年度が古い水道管は各地に張り巡らされており、どこで発生してもおかしくはない」と指摘している。
このニュースについて文筆家の古谷経衡氏は「60年前だから、高度成長時代にどんどん水道管も高速(道路)も通っていった。首都高とかも60年ぐらい(1962年)にできたが、ああいう目に見えるものは補修するが、どうしても地下というのが。大阪府とか県とか、あるいは市とか、縦割りで管理されている部分もあるし。あと住宅地だったら、不動産買うときに地下のことまでという人はあまりいないので。これはどこでも起こりうる。東京でももちろん、起こるような気がする」とコメント。
ジャーナリストの青山和弘氏も「インフラが老朽化しているというのは、日本の構造的な問題。目に見えないので、どうしても自治体も後手に回りがちだが、新しいものを作るよりも、とにかくここをちゃんと整備しないと、国民生活を守れないところまで来ていることが改めてわかった事故だと思う」と憂慮した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)