「チケット渡すために会った」“キックボクシング選手”逮捕 宮城・女性保育士殺害

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宮城県岩沼市の海岸で女性保育士の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された男は地元のキックボクシングジムに所属する選手でした。この男が「格闘技のチケットを渡すため、事件当日、女性に会った」と話していたことが新たに分かりました。
仙台市に住む保育士・行仕由佳さん(35)が遺体で見つかって約2週間。佐藤蓮真容疑者(21)が逮捕されました。地元のキックボクシングジムに所属する選手で、プロになったばかりだという佐藤容疑者。自宅から7キロほど離れた海岸に、行仕さんの遺体を遺棄した疑いが持たれています。
事件直前、現場周辺の防犯カメラには佐藤容疑者の車に乗った行仕さんの姿が映っていました。2人の関係性についても、少しずつ見えてきました。佐藤容疑者が1年半ほど前に訪れた整骨院のオーナーは…。
キックボクシングに対する熱い思いも聞いていました。
佐藤容疑者の知人女性の先輩にあたるのが、亡くなった行仕さんだったといいます。
行仕さんの自宅は仙台市内にあります。佐藤容疑者の自宅があるのは、そこから15キロほど離れた岩沼市内で、遺体が遺棄された海岸まで車で15分ほどかかります。
行仕さんは今月12日午後7時ごろ「職場に忘れ物を取りに行ってくる」と子どもに言い残して外出しました。しかし、数時間経っても帰宅しなかったため、家族が行方不明者届を提出。翌日、遺体となって見つかりました。行仕さんの生存が最後に確認できたのは午後7時40分ごろ。現場近くの防犯カメラには佐藤容疑者の車に乗っている行仕さんの姿が映っていたといいます。そして午後8時45分ごろ、現場周辺から走り去る佐藤容疑者の姿が防犯カメラに映っていました。
さらに、新たに分かったことがあります。遺体が見つかった事件翌日、佐藤容疑者は行仕さんに「チケットを渡すために昨日会った」と周囲に話していたということです。押収した佐藤容疑者のスマートフォンには行仕さんの電話番号が登録されていて、事件直前にも2人が通話した記録が残っていました。
佐藤容疑者は、行仕さんの遺体を遺棄したとみられる今月12日以降も、練習のためにジムを訪れていたといいます。
警察は、佐藤容疑者の認否を明らかにしていません。行仕さんへの殺人容疑も視野に捜査しています。

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