国民民主・玉木代表に「腹いせですか」質問→「簡単です」参院兵庫選挙区で泉房穂氏支援→対立候補擁立

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国民民主党が20日、今夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)に、元経済産業省職員の多田ひとみ氏(44)を擁立すると発表した。
【写真】急きょ泉氏の“対抗馬”となった多田ひとみ氏と握手する玉木代表
多田氏とともに、神戸市内で会見した玉木雄一郎代表(55)は「経済産業省で働いた経験があるし、監査法人でも働いていた経験もある。35歳で公認会計士試験に受かった。44歳ですから、氷河期世代。われわれ、就職氷河期世代対策を進めていくということで決定をした」と期待を込めた。
同党は、無所属での立候補を表明した元兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏(61)を支援する意向だったが、泉氏が3月24日に神戸市で行った出馬会見で「魅力的な政党がない」と発言したことを問題視。独自候補の擁立を目指していた。
自身のX(旧ツイッター)で、泉氏の発言に「あまりにも公党に対する敬意を欠いた」などと批判した玉木氏は「県連の方で、泉さんを応援するような形でできないかということを検討していたのを、尊重して聞いておりましたけれども、ただ、ご存じのようなこともあってですね、なかなか難しいということであれば、原点に立ち返って、公認候補者を兵庫県でも立てるということ」と、泉氏支援の方針を転換し、独自候補擁立に至った経緯を説明した。
一部の記者から「多田さんを擁立したのは(泉氏に)玉木代表のメンツをつぶされた腹いせですか。政策論争よりも、メンツをかけた戦いという風に理解してよろしいでしょうか?」と質問が出た。
玉木氏は「面白い質問ですね」とかわした後、さらに「簡単です。泉さんは無所属でしたから。われわれが原則、公認候補者で戦う。国民民主党の受け皿を、兵庫県民の皆さんに示していくというのは、私たち公党としての責務。最近では、支持率も野党の中で第一党になるような数字もたくさん出てきている以上、自民党に代わる受け皿として期待されているのであれば、私たちがしっかり公認候補を立てるのは責務だと思っておりますし、良い候補者に恵まれましたので、こうして公認決定に至った次第です」と強調した。
同選挙区は自民党現職の加田裕之氏(54)、公明党現職の高橋光男氏(48)が改選を迎える他、多田氏、泉氏、共産党新人で元兵庫県議の金田峰生氏(59)、参政党新人の藤原誠也氏(36)が立候補を表明している。
(よろず~ニュース・杉田 康人)

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