埼玉県警は3日、自転車を盗んだなどとして吉川署の男性巡査(21)を窃盗と道路交通法違反(酒気帯び運転)の両容疑で、後輩の現金を盗んだとして西入間署の男性巡査(22)を窃盗容疑でさいたま地検に書類送検した。
吉川署の巡査を停職3か月、西入間署の巡査を停職1か月の懲戒処分とした。2人は3日付で依願退職した。
発表によると、吉川署の巡査は東京都内で警察官の知人らと飲酒し、2月21日未明に越谷市の東武伊勢崎線蒲生駅付近の駐輪場で、他人の自転車を盗み、酒気を帯びた状態で運転した疑い。調べに「気持ち悪くて、早く帰って寝たかった」と話しているという。
西入間署の巡査は1月14日、坂戸市内にある独身寮の部屋で、後輩が髪を洗っている間に現金1万円を盗んだ疑い。「ギャンブルなどで借金があり、金に困っていた」と話している。この巡査は2月12日から欠勤し、同16日に都内のコンビニ店で見つかった。「仕事に行きたくなくなった」と話しているという。
県警の斎藤克也・首席監察官は「職員に対する指導教養を徹底する」とコメントした。