【こんなに汚かったのか…】全店閉店中の「すき家」現役クルーが証言「ネズミ混入で売上4割減」 各店舗に“緊急告知”した内容

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大手牛丼チェーン「すき家」が、3月31日~4月4日までの期間中、害虫・害獣の外部侵入、および内部生息発生撲滅のための対策を実施するため、ショッピングセンター内などの一部を除いて、全国およそ1900ある全店舗の営業を取りやめている。
【写真】「味噌汁の中にネズミがまるごと…」異物混入があった問題の画像。東京店舗で働く現役クルーが提供した「味噌汁の鍋」と「冷蔵庫で保存していたお椀」の写真
「すき家」は、鳥取南吉方店のGoogleマップ上に〈味噌汁の中にねずみの死骸が混入していました〉と写真付きでクチコミが投稿され、SNS上でこの投稿内容が拡散した。『NEWSポストセブン』がこの問題について報じたところ、3月22日、公式サイトを更新。1月21日に当該店舗で異物混入があったことを事実と認めた。
3月27日には“第2報”として、味噌汁にネズミが混入した経緯の調査・分析について報告した。批判が収まらない中、3月29日、今度は前日28日に昭島駅南店で提供した商品にゴキブリが混入していたことを報告。利用客から相談窓口に電話があったという。「当社では2025年1月に別の店舗においても異物混入が発生していたにも関わらず、このような事態を招いてしまったことを大変重く受け止めております」と謝罪し、全店の一時閉店を発表した。
都内の店舗で働く現役クルーは、「ネットニュースで一時閉店を知り、びっくりです」と証言する。
「ネズミ混入で『すき家』が炎上して以降、うちの店舗は4割ほど売上が落ちています。ほかの店舗から応援にやってきたクルーに聞くと、似た状況のようです。マネージャーからは早上がりや休憩を取るように指示されていて、どうやら人件費を調整しているようです 。
一時閉店に関して、クルーは一足先に知らされていたわけではありません。3月29日の発表を見てすぐマネージャーに確認したところ、『これから伝達するから』という反応で、マネージャーもまだ事態を把握しきれていない印象でした」(現役クルー、以下同)
3月31日~4月4日まで閉店するとはいえ、このクルーが務める店舗ではシフトに大きな変更はないようだ。
「閉店の期間中、シフトが入っているクルーは基本的に予定通り店に来て、清掃・点検作業を行っています。24時間営業なぶん、どうしても普段は掃除しきれない部分があるのですが、これを機に徹底して店をきれいにするようです。実際、いつもはあまり掃除しない箇所をやってみて、こんなに汚かったのかと驚きました。
また、新たなチェックリストが共有されたので、その項目に従って、『壁にひび割れがないか?』や『床に穴が空いていないか?』といったことも目視で確認しています」
3月31日には、全ての店舗に向けた“緊急告知” もあったという。
「職務に関するあらゆる情報について、マスメディアを通じて発信する際は、広報に事前に承諾を取ること。また、マスコミに何か聞かれた際は、本部か広報に連絡するように伝えること。インタビューなどでは自社名を出さないことなど、『すき家』本部からマスコミ対応について通達されました。
自分の場合、『すき家』の膿を出し切ってほしいので、匿名で取材に応じているわけですが……」
全国の店舗での売上の変化について、「すき家」を運営するゼンショーホールディングス広報部について問い合わせたところ、「具体的な売上の変化については社外秘の情報となるため、開示を控えさせていただきます」との回答だった。
また、緊急告知について聞くと、以下のように意図を説明した。
「マスコミ対応に関する緊急告知ですが、ご指摘いただいた内容(文章)は、従前から全社員に対し、遵守するルールとして社内共有しているものの一部でございます。今回はリマインドとして社内共有をいたしました」(ゼンショー広報担当者)「すき家」は営業を再開後、今度こそ“食の安全”を提供することができるか。

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