須坂市のふるさと納税の返礼品で、シャインマスカットを扱った和歌山県の「日本グルメ市場」が、6年前から山形県や長野県内の他の自治体で収穫されたものを「長野県産」や「須坂市で収穫」と偽って表示していた問題。これまでに分かっているだけでも、産地偽装の返礼品は9886件に上り、農家からは怒りの声が上がっています。日本グルメ市場山裕次 代表取締役「今回の混在の原因は私が仕入れ先に対しきちんと発注書などを交わしてこなかったこと。また、従業員から混在の事実報告を受けながらもすぐに手を打たず、見過ごしてしまったことが最も大きな原因だと思っております。この私の軽率な判断と行動の結果、皆さまにこんなにも多大なご迷惑、ご心配を掛けることになり、大変申し訳なく深く反省しております」
返礼品を提供する農家などおよそ100人が集まった昨夜の説明会。農家「今回、産地偽装っていうのはもう詐欺だと思うんですよね」「これだけの全国に対しての不名誉な須坂市の名前を失墜させたことに対して怒り通り越して憤りでしかない」「生産者、俺たちは生活掛かってますからね」農家「一番被害に遭ったのは、寄附をしてくださったお客さま。偽物をつかまされている。これが事実です。ですから補償するのは当たり前。山社長そうですよね」山社長「今、現時点で具体的な内容っていう、どういった対応していくのかっていうのはあのお答えできかねますが、前向きに検討させていただきたいと思っております」農家「ふるさと納税の返礼品が収入における割合が相当になってまして」「今年度は須坂市のふるさと納税の返礼品っていうのは出品はしていいんでしょうか?いけないんでしょうか?」三木市長「総務省の調査等がありますので時期等については未定であります」農家「農家も計画を立てて出荷の量とかを計算してやってるんです」「早く回答出していただかないと1年間の収穫をどういうふうにしたらいいか、出荷をどういうふうにしたらいいかっていうのがはっきりしなくなってしまうんです」三木市長「本当にありがとうございます。キープをしているのをどういうふうにするかっていうのが一番、生産者の方にとっては大切なことだと思いますのでそれについてはまた重点的に考えたいと思います」ブドウ農家「この問題って須坂市の一大産業であるブドウに対しての信頼が揺らいでしまったというものすごく大きな問題。信頼回復への対応ってものすごく大事だと思うんです」三木市長「須坂市のフルーツ以外のものがあった。それが問題だってことでありますので、フルーツ自身の評判はいいわけであります。ただこれから大事なことはそういう不適正表示がしないようにしっかりしていく必要があるというふうに私は思っています」ブドウ農家「初めてYahoo!ニュースかなんかで私は見たんですが、もうその日のうちに「なんとか農園って書いてあっても、これ、本当は違うんじゃないの?」っていう書き込みがもうその日のうちに出ました」「「須坂のブドウ、やっちゃったね」みたいに言われます。「ふるさと納税やっちゃったね」とは言わないんですよ。ですから、そちら(市)の認識とはだいぶズレている気が私はとてもするんです」「今回起こったことの理由や背景やそして対策、再発防止案そういうことをきちんともっと全国に発信していただきたいなと思います」市は4月21日までに総務省に経緯を報告する方針です。