行田「悲願のスタバ」が…反対運動→中止に 市議も無念 「声のデカい人たちが…」「渋滞するのは」賛否

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埼玉・行田市は、21日までに公式サイトを通じ、喫茶店チェーン「スターバックス」の市内初出店の計画が中止となったことを発表した。一部市民による反対運動を受けての対応に、ネット上ではさまざまな声が上がっている。
同市にはこれまでスタバの店舗がなく、市は昨年10月、同店との間で行田市水城公園内にオープンさせる計画を締結した。待望のスタバ出店に期待の声が上がっていたが、一部市民から「公民館の駐車場が減少する」などと苦情が上がり、出店の再検討求める要望書や中止要求が寄せられるなどの反対運動が勃発。計画が中断していた。
19日、同市は「このたび、スターバックスコーヒージャパン株式会社から、たとえ一部であっても出店に懸念がある状況では、提案した店舗コンセプトである『つなぐカフェ』の実現が難しいとして、出店を中止したい旨の申し入れがありました。市としては、これを受け入れ、出店は中止となりましたので、ご報告します」と、スタバ側の中止を受け入れたと発表した。
同市は経緯として「忍・行田公民館の利用団体の代表者を中心に組織された『忍・行田公民館の駐車場を守る会』から、令和6年12月中旬に『忍・行田公民館の駐車場におけるスターバックス建設の中止を求める要望書』が署名簿とともに市に提出されました」といい、市側は「要望書提出の前提が事実と異なること、つまり、出店に伴い駐車場は減少するのではなく、むしろ公園としては駐車台数が増え、公民館利用者の便宜となる」としてスタバ側に説明。そして「なお、市とスターバックス社へ建設中止を求める要望書を提出した「『忍・行田公民館の駐車場を守る会』からは、新たな駐車場が確保されたことにより目的が達成され、団体を解散するという意思が、令和7年1月上旬に市に伝えられました」と明かした。
だが「その後もスターバックス社には、出店予定地に出店しないよう再検討を求める「行田の明日を考える会』からの要望書の他、出店中止を求める匿名の手紙や電話などが寄せられました」と、別団体からの反対運動が起こったという。
一方で「年齢、性別を問わず出店を求める声が多数寄せられ、スターバックス社宛ての多くの賛成署名も市に届けられました」といい、市は反対団体と複数回に渡り話し合いを実施。一定の理解は得たものの「公民館利用者の駐車場の利用が不便となること、店舗周辺道路の交通渋滞が懸念されること、また、新たに整備する公民館北側駐車場については、樹木の伐採は行ないことを説明しましたが、納得いただけず、自然破壊につながるとの指摘に変化はありませんでした」とした。
その結果「スターバックス社では、これらの状況を総合的に判断した結果、『住民の間で事業に対する意見の相違が解消されず、事業の進行に不安を感じる声が根強く残っている現状を重く受け止めていること、そのため、出店に際し大切にしている、地域社会の一員として寄り添い、共に成長することを通して、水城公園を訪れる方々にとって安心して集える場を提供すること、その実現が難しい』との結論に至り、水城公園飲食施設出店者募集事業への参加辞退が申し入れられました」という結論に至ったという。
最後に「市としては、出店を望む多くの市民のご期待に添うことができず断腸の思いですが、出店誘致には事業者と市の合意が不可欠でありますので、これ以上事業を進めることができないと判断し、基本協定の合意を解除することを了承し、出店は中止となりました」とまとめた。
この発表に、ネット上では「あの道路がもっと渋滞するのは困る」「あの場所にねじ込もうとしたのが間違い」と安どの声のほか、「もう行田に出店しようとする企業いなくなるやろ」「市民団体の言いがかりも甚だしい 期待して待ってた行田の若者達可哀想」「行田スタバ反対してるやつこれみてから反対したのか?スタバを呼んだんじゃなくて、スタバが事業に名乗り出た唯一の企業」「日本の自治体の声のデカい少数派が勝つ構造が原因やな」「公園でコーヒーを飲む夢が消えた」などと、さまざまなコメントが寄せられた。
行田市議会議員の田中和美氏もSNSで「我が町にもやっと来てくれる。スタバが夢や希望も一緒に連れて。そう信じてた…痛恨の極み 市民の信託を受けているはずの議員?議会制民主主義とは?無力感に苛まれる」とコメントした。

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