全国に160店舗以上を展開する大手脱毛サロンが22日から全店舗での一時休業を発表です。
混乱が起きているのは3000人以上の従業員を抱える大手脱毛サロン「ミュゼプラチナム」。
ここ数日、SNSでは利用者とみられる人たちから「急に予約をキャンセルされた」「ミュゼから休業メールがきた」「ミュゼ倒産するの?」など不安の声が相次いでいました。
そうした中、21日、運営会社のMPHは公式サイトで全店舗での一時休業とその理由について発表しました。
ミュゼプラチナムでは2月に経営陣が交代。さらに、2024年11月ごろからはある問題が指摘されていました。
最近まで働いていたという元従業員は「給料が支払われていない状態で、裏切られた感でいっぱいですね。去年11月の給料支給から始まって、そのときは1週間ぐらいとか遅れて給料は入っていたけど、1月25日支給分がまだ30%入ってない状態で2月も入らずで」と話しました。
17日に全従業員向けに送られてきたというメールを見てみると、給料の未払いの理由について、旧役員陣による社会保険料の未納が原因で入金を制限する指示が取引先に出されたため、売り上げが入らない状態だと説明。4月中旬ごろには支払いできる旨を伝えていました。
「イット!」は2月に役員職の解任に追い込まれたと主張する男性を取材。経営陣交代の経緯についてこう説明しました。
ミュゼプラチナム・三原孔明氏:私たちは去年9月から経営陣として再建に取り組んできたが、(今年2月)1枚のファックスが届き株主総会を開いて取締役を解任する決議がされたと。本当に寝耳に水。絶対に休業を行ってはいけない。
一方、従業員の給料未払いの原因とされている社会保険料の未払いについては、「私どもの前の前の経営陣による社会保険の未払いがあった。よって現運営会社のMPHに対し差し押さえが行われた。やはり過去の負債の影響というのはかなり大きかったと認識している」と話しました。
経営の混乱が招いたとみられる約1カ月にわたる全店舗での休業。
ミュゼは契約者に対し、最大半年間契約期間を延長する対応をとるとしています。