「“選挙に負けるから”で制度や税金を決めるのか」国民民主・榛葉氏が自民批判 高額療養費の対応など

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政府が「高額療養費制度」の見直しを見送る方針に転じたしたことを巡り、国民民主党の榛葉幹事長が8日、静岡市での街頭演説で、激しい自民党批判を展開した。
高額療養費制度を巡っては、2025年8月から行うとしていた負担上限額の引き上げについて、夏に選挙を控える参院自民党から見直しを求める声が強まったこともあり、石破首相が7日に見送る方針を表明した。
榛葉氏は、「我々は命に関わる問題だから、立ち止まって、しっかり考えようと言っていたが、自民党はやると言って、衆院で来年度予算案を通した。参院の審議に入った途端にやめるというのは、政策の中身の賛否ではなく、やり方がめちゃくちゃだ」と批判。
その上で、「なぜやめるのか。ある自民党議員が『これをやったら選挙に負ける』と言った」と明かし、さらに「自民党の参院議員も『ガソリン減税をやれ。これをやらないと選挙に負ける』(と言っている)」と述べた。
榛葉氏は、こうした自民党の姿勢を、「友達のため政治家のために、制度をやめたり始めたり、税金を上げたり下げたりするのか」と非難した。
演説後には記者団に対し、今回の政府・与党の対応について「右往、左往して決断が遅いし、ガバナンスが効いてない」と指摘。
今後、予算案の再修正も含め対応が検討されることから、「予算をやり直すのだったら、103万円の壁とガソリン税もやればいい」と述べた。

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