山形大学は、100年前に撮影された蔵王の樹氷の写真が見つかったことを6日明らかにしました。現存する樹氷の写真としては国内最古のものだということです。こちらが今回見つかった写真です。まだ、山にリフトがない100年前の1925年2月に蔵王連峰の刈田岳で撮影されたとみられています。複数のスキーヤーの後ろに立派な樹氷が並んでいます。山形大学名誉教授 柳沢文孝さん「一番古い写真が見つかった。現物のもので樹氷の写真が見つかるのは非常に珍しいこと」
写真は、山形大学の名誉教授で樹氷研究の第一人者である柳沢文孝さんが、仙台市在住の佐々木和夫さんが所有するアルバムから発見しました。現存するものとしては国内最古の樹氷の写真だといいます。写真は、佐々木さんの父・龍夫さんがアルバムに貼って保存していました。去年、改めて写真を見返したところ、100年前の日付が記録されているのを見つけ、以前、講座でお世話になった柳沢さんに報告しました。佐々木和夫さん「私が子どもの頃からこのアルバムがあることは知っていた。価値があるものとは思っていなかったので、非常に驚いている」このほかアルバムからは、1930年に撮影された秋田県と岩手県にまたがる八幡平の写真や、1931年の蔵王の樹氷など貴重な写真の数々が見つかりました。山形大学名誉教授 柳沢文孝さん「いま虫とか温暖化で樹氷が衰退しているところだが、昔には立派なものがあったということがわかった。それぞれの家にいろんなものがあると思うが、そういうものがあったらぜひお知らせいただきたい」アルバムには他にも樹氷の写真などが多く残っていて、佐々木さんは他の写真も改めて確認したいと話していました。