「読んでないです。(小室佳代さんが一族の間で)話題になることもありません。考えないようにしています」
秋篠宮家の長女・眞子さんと結婚した小室圭さんの母・佳代さんが自伝エッセイ『ブランニューデイ あたらしい日』(内外出版社)を出版したのは2月6日のこと。自伝では亡き夫・敏勝さんとの出会いと別れ、圭さんをいかに育てたのかが美談仕立てでつづられているが、「佳代さんの自伝本を読みましたか」と尋ねると、敏勝さんの親族はこう嘆息するのであった。
圭さんと眞子さんは2017年に婚約を発表したが、その後、佳代さんと元婚約者X氏との間に生じた金銭トラブルが発覚。お祝いムードは一変し、秋篠宮家は世間からバッシングを受ける事態に。結婚は2021年まで延期となった。奇しくも2月6日は、圭さんと眞子さんの結婚延期が発表された日だった。
出版が公になって以来、宮内庁関係者は「いったいどんな内容が書かれているのか」と戦々恐々としていたという。
「自伝出版に関する事前の連絡はなく、悠仁さまの筑波大へのご入学や成年式への注目が集まっている中での出版となりました。秋篠宮ご夫妻も困惑されたそうです。宮内庁関係者は『どんな暴露があるのか』と心配していましたが、ふたを開けてみれば、秋篠宮家の名前は登場せず、眞子さんについては『配偶者』などと書き記されただけであり、佳代さん目線で描かれた単なる半生記でした」(皇室担当記者)
自伝によれば、佳代さんは短大時代、サークル活動を通じて、1歳年上の敏勝さんと出会った。短大卒業後、横浜市役所に勤める敏勝さんと結婚し、翌年に圭さんを出産。夫婦共にサザンオールスターズの大ファンだったことから佳祐と名付ける案もあったが、潔く人生を歩んでほしいという願いを込め、圭と名付けた。
小室家の子育ては敏勝さんの「自由な教え」に支えられていたという。だが、2002年、敏勝さんは37歳という若さでこの世を去ってしまう。失意の中、佳代さんは一時的に実家に身を寄せたが、その後、敏勝さんとの別れを乗り越え、圭さんを愛情深く育て上げていく。そんな佳代さんに対し、圭さんは中学生の頃から「あなたは結婚したほうがいいよ」と言い続けていたとも記されている。
ほぼ全編にわたって、敏勝さん、圭さんにまつわる美談がつづられている一方で、一切触れられていないこともある。圭さんと眞子さんの婚約延期の引き金となった元婚約者X氏との金銭トラブルだ。
当時、小室母子と同じマンションに住んでいたX氏は、圭さんが大学に入学した頃から圭さんの学費や母子の生活費を支援。だが、婚約破棄となった際、母子が「貸与ではなく贈与」と主張したため、トラブルに発展した。
佳代さんの自伝について聞くと、X氏は「一読しましたが、私との家族ぐるみの付き合いや金銭問題については一切書かれておらず、寂しさとともに複雑な思いです」とだけ話した。
複雑な思いを抱えているのは、亡き夫・敏勝さんの親族も同様だ。敏勝さんが自ら命を絶ったのは2002年3月5日。だが、不幸はこれだけで終わらず、敏勝さんの葬儀が終了した後、敏勝さんの父、つまり圭さんの祖父も後を追うように自死した。
「小室家は地元でも知られた大地主で、敏勝さんの実家は分家にあたります。立て続けの自死をきっかけに、敏勝さんの親族と佳代さんの間には溝が生まれました。さらに、敏勝さんのお父さんの遺産をめぐり、トラブルも勃発しました。結局、佳代さんの知り合いの男性が仲介役を担ったことにより、遺産の一部を圭さんが相続することになりました。
じつは、敏勝さんの母親もしばらくして亡くなっています。こうした複雑な経緯ゆえ、現在に至るまで、敏勝さんの親族と佳代さんは断絶状態が続いており、佳代さんが、小室家がある藤沢に顔を出すことは一切ありませんでした。圭さんと眞子さまの結婚が発表されたとき、圭さんが久しぶりに本家に挨拶に来ましたが、そのときも佳代さんは姿を見せませんでした」(小室家に近い関係者)
小室家の菩提寺である神奈川県藤沢市の由緒ある寺院。敏勝さんはその一角にあるお墓に眠る。佳代さんは自伝で「彼は亡くなりました。37歳でした」と記しているが、墓石に目をやると、「敏勝三十八才」と刻まれていた。佳代さんが亡き夫のもとを訪れることはないという。敏勝さんの親族が明かす。
「じつは、小室家本家のKさん、圭くんのおじいさんの長兄が年末に亡くなりました。99歳でした。2月に四十九日を終えたばかりです。佳代さん? 葬儀にも来ていません」
だが、敏勝さんが眠る小室家の墓には人が訪れた形跡があり、枯れた花が花筒に残っていた。敏勝さんの親族が続ける。
「四十九日のときに供えられたものだと思います。小室家の一族の人間がお墓参りした際、ついでに掃除やお供えをしています」
小室家本家を訪ねると、親族の男性は「読んでないです。(佳代さんが一族の間で)話題になることもありません。考えないようにしています」と話した。前出の小室家に近い関係者が代弁する。
「佳代さんとは縁が切れた。そう思っていたところ、突然自伝が発売されました。しかも、都合が悪いことには触れず、美談にしています。敏勝さんについて書くのであれば、連絡なり、挨拶なりあるのが、一般常識ではないでしょうか。せめて墓参りくらいしたらどうだ、という思いもあるようです」
3月5日は佳代さんにとって最愛の敏勝さんの命日だ。佳代さんは自伝発売の報告に訪れるのだろうか。
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【つづきを読む】眞子さんの名前が出てこない…小室佳代さん「自伝エッセイ」に感じた強烈な違和感
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