覚醒剤と注射器数百本押収で“優しい元教頭先生”伊東和彦容疑者(52)衝撃逮捕「地元のエリート家系だったのに…」 同居父は「異変感じなかった」《三重県津市》

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「この先生知ってる! 挨拶したことある。優しい先生だった」──NEWSポストセブン取材班が保護者に見せた写真をのぞき込み、小学生だという女の子がそう声を上げた。「この先生」とは三重県津市教育委員会事務局の教育研究支援課長、伊東和彦容疑者(52)。愛知県警が自宅で覚醒剤を所持していたとして現行犯逮捕した。
【画像】“優しい元教頭先生”として知られた伊東和彦容疑者、覚醒剤と注射器数百本を押収された自宅ほか
伊東容疑者は昨年4月に今の職場に移動する前は、同市立小学校の教頭という立場だった。小学校で慕われた教頭先生の耳を疑うような“裏の顔”が発覚したのは、2月26日のことだ。
「逮捕のきっかけは、県警に寄せられた情報提供でした。警察が家宅捜査をしたところ、ベッドのマットレスの下からポーチに入った覚醒剤が見つかった。他にも注射器数百本や、覚醒剤とみられる結晶も見つかっています。伊東容疑者は容疑を認めているといい、その入手経路や使用の有無などを捜査しています。
伊東容疑者は1996年に三重県教育委員会に採用され、桑名市や津市の小学校で教鞭を執り、キャリアを積んできました。近年は津市の教育委員会に抜擢されて、教育研究支援課でも勤務。この課は現場の教員への教育のほか、児童らに薬物の危険性を啓発する指導も担っていました」(大手紙社会部記者)
市内の児童に生活指導などを行う組織のトップが覚醒剤を所持していたという衝撃的な事件。エリート教師の身に何が起こっていたのか。
NEWSポストセブン取材班が現地で取材をすると、近隣住民らは一様に驚きを隠さない様子だった。
「このあたりで和彦君の家はエリート家系でね。親戚にあたる人は医者で、夫婦でクリニックを営んでいました。今はもう畳んでしまいましたが、このあたりの人は皆そのクリニックで診てもらっていたんです。和彦君のお母さんはクリニックのあった場所で書道教室を開いていたこともあって、地域の子供たちが通っていました」(近隣住民)
地元の信頼が厚い、エリート家系に生まれた容疑者。幼少期を別の近隣女性が振り返る。
「小学生の頃は本当に大人しい子だった。物静かな子で、あまりしゃべらない印象ですね。スポーツをするような活発なイメージはないかな。お母さんがけっこう厳しい人だったから、勉強に忙しかったのかもしれません。高校もしっかりとしたところにいって、教員を多く養成している大学に進学したんです。先生から教頭先生、そして教育委員会にも上がったでしょ。出世もして、立派だなあと思っていたのに……」
私生活では一度は結婚したもののまもなく離婚。逮捕直前まで、長らく実家で父親と2人で暮らしていたようだ。
「元々あった自宅の横の畑を潰して新居を構えたんだけど、その前に和彦くんのお母さんが亡くなってしまったんです。生前、和彦君の大学進学が決まった時や結婚が決まった時にはよろこんでいましたよ」(前出の近隣住民)
伊東容疑者が地元に帰ってきたのは10年以上前。しかし近隣住民は、「不思議なほど姿を見かけなかった」という。
「和彦君の姿はほとんど見かけませんでしたよ。朝早く裏口から車で仕事に行って、夜遅くに帰ってくるようだったから。地元の会合や行事なんかも全部お父さんが出ていたから、地域との付き合いはほとんどなかったんじゃないかな。
和彦君はあと数年、しっかりと勤めれば数千万円の退職金ももらえたのにね。本当に何があったのでしょうか」(近隣女性)
親族の男性も言葉少なに取材に応じた。
「最後に和彦君に会ったのは、一年前くらいです。その時はどこか旅行へ行った時のお土産だったか、美味しいものがあるからって言うから、もらいに行ったんですよ。それ以来だから、今回の事件はびっくりしました。
覚醒剤を持っていたなんて、信じたくないというのが本音です。我々が知っている和彦君は勉強も出来て、真面目で優等生というイメージしかない。何かの間違いであってほしいと思っています」
容疑者と2人で暮らしていた父親にも話を聞いた。
「本当にすみません。全然わからないです。異変は全く何も感じなかった。すれちがいの生活なもので……」
児童たちに範を示す立場の教員が、なぜ覚醒剤に手を出したのか。捜査の進展が待たれる。
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