カテーテル挿入ミスで患者死亡…医師がカテーテルの位置確認せず、血管突き破り心肺機能不全に

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香川県坂出市立病院は20日、カテーテル(医療用の細い管)の挿入でミスがあり、患者が死亡したと発表した。
同病院によると、2023年6月、腎不全の持病があり、他の病院で透析治療を受けていた患者が新型コロナウイルスに感染し、坂出市立病院に入院した。
翌日、医師が首の静脈からカテーテルを胸付近まで挿入した際、誤って血管を突き破った。患者は出血で胸部に血液がたまり、心肺機能不全でその日に亡くなった。
同病院は、医療事故調査委員会で原因を調べ、医師がカテーテルの位置を十分に確認しなかったことが原因と結論付けた。遺族に謝罪し、今年1月、損害賠償金を支払うことで合意した。
岡田節雄院長は「患者と家族に多大な苦痛をおかけしたことを反省し、今後繰り返さないように、より安全な医療の提供に努めます」とコメントした。
市は3月3日に開会する市議会3月定例会に、損害賠償金を盛り込んだ2024年度一般会計補正予算案を提案する。

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