東京工業大学 入試に143人「女子枠」導入へ…専門家も驚き「思い切った取り組み」

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10日、国立大学の中でも理系の最難関として知られる東京工業大学が、大学入試に新たな募集枠を設置すると発表しました。
それは、「女子枠」です。
■AO入試 143人「女子枠」導入へ
男女ともに受験可能な一般募集枠の人数を再来年度の入試から段階的に減らし、学校推薦型と総合型、いわゆる「AO入試」に女子枠を設置。
最終的に募集人員1028人のうち、およそ14%に相当する143人を女子枠とします。
これにより、現在13%にとどまる女子学生の割合を、一般入試と合わせ20%以上に増やしたいということです。
■「公平性」問題 東工大生の意見は?
ただ、気になるのが受験の「公平性」の問題です。
およそ10年前、九州大学が理学部数学科に女子枠を設置すると発表しました。わずか5人の枠でしたが、「男性差別につながる」「法の下の平等に反する」などの批判を受け、撤回に追い込まれています。
現在、東工大に通う学生に聞いてみました。
2年生:「賛成です。女性ならではの、今までにないような発想が、研究とかで出てくると非常にいい」「賛成です。女性が増えたら、その後の女性の活躍にも関わってくると思うので。そういう点も含めて、賛成ではある」
1年生:「あんまり賛成してないです。女子枠だから入ったと思われるのがよくないと思うので。しかも、男子が入れる枠が減るのも、それもどうかと思う」
2年生:「反対です。皆ここまで1年間は、浪人してる人だったら2年以上、頑張って勉強しているにもかかわらず、そういう枠を設けるのは(男子受験生が)かわいそうだと思います」
■専門家「非常に思い切ったことやった」
今回の決定には、専門家も驚いています。
学校法人河合塾研究開発本部・近藤治主席研究員:「インパクト2つあったと思うんですね。募集人員の枠の大きさ。もう一つは、東京工業大学という日本を代表する理工系の大学で、『女子枠』というのを大々的に設置された。非常に思い切ったことをやられたなという感じはしています」

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