現場に第2のスロープ 復旧の鍵は“バイパス”設置か…道路陥没から7日目 救助難航

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埼玉県八潮市で道路が陥没してから7日目。湧き出る水が作業の妨げとなり、1日に完成とされたスロープとは別に、新たなスロープをつくらなければ、本格的な救助活動に入れないことがわかりました。
下水道管が埋まっているのは、穴の底からさらに3メートルほど下。消防は、トラックの運転手が、その下水道管に落ちた可能性もあるとみています。
穴に流れ込む水を少しでも減らそうと上流側にあたる下水道管では、水を吸い出す作業が行われています。
埼玉県は3日、より強い要請に踏み切りました。
八潮市を含む12の市と町、約120万人が対象です。
まずは救助活動。復旧は、そのあとになります。ただ、復旧作業も一筋縄ではいかないかもしれません。
有識者でつくられた委員会で委員長を務める森田弘昭教授によりますと、当初、埼玉県は、こう考えていたといいます。
その水を森田教授が現地で確認したところ、色も臭いも下水だったといいます。
埼玉県は当初、固い水あめのような素材で損傷部分にふたをし、水を通さないジェル状のもので覆ったうえで、埋め戻すとしていました。しかし、森田教授は、破損箇所を迂回するバイパスをつくるしかないと考えているそうです。
バイパス工事自体は、下水道の使用制限をしなくても進められるということです。
埼玉県は3日夜、現場周辺の路面を調査した結果を公表。これまでのところ、周辺で陥没の危険が迫る緊急性の高い空洞は見つかっていないとしています。

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