(お客さん)「おいしい恵方巻きを買って食べようかなと思って」「家族で恵方巻きを食べる」
【写真を見る】恵方巻きにも値上げの波 平均136円値上げで1090円超 「縁起物なので…」あきらめの声も
2月2日、名古屋市東区にある「桜すし本店」では約500本の恵方巻きを販売。エビ、アナゴ、卵にかんぴょうなどが入った人気の恵方巻きは、1本1400円でした。
(平野菫記者)「海鮮のうまみがしっかり伝わる。のりの風味も感じられて本当においしいです」しかし、店としては心苦しい「節分」になったと言います。(桜すし本店 長嶋宗廣大将)Q恵方巻きの値段は?「(去年より)大体100円から200円値段を上げた」
帝国データバンクによりますと、全国の大手コンビニやスーパー、外食チェーンも含めた104社の、今年販売の恵方巻き1本当たりの平均価格は、去年より136円も値上がりし1094円に。
値上げの理由は…(桜すし本店 長嶋宗廣大将)「米も卵もすべて高騰している。値上げをするのは心苦しいが、それでも追いつかないのが現状」
長嶋さんによりますと、恵方巻きに使う卵は去年は1キロあたり240円ほどだったのが、今年は約300円。米は、去年は1キロあたり400円ほどだったのが、約780円と倍になろうかという値段に。
さらに、かずのこやエビなどほとんどの具材の値段が去年より値上がりしました。加えて、すし店の味を決める生命線というべき「のり」も大きく影響を受けることに。
(桜すし本店 長嶋宗廣大将)「有明の焼きのり。(値段が)数年前から上がって、ほぼ倍になっている」「さくら寿司本店」が恵方巻き1本につき、1帖(21センチ×19センチ)まるごと使っている九州・有明産の海苔の値段は、3年前は40円でしたが現在は倍の80円だということです。
香りやパリッとした食感は大事な要素。すし店にとってはなじみの「のり」を、そう簡単に変更できるものではないと言います。値上げの波が押し寄せる今、店としては値段設定に関してどう折り合いをつけるか悩ましい状況です。
(桜すし本店 長嶋宗廣大将)「のりがおいしくなければ、お寿司全体も引き立ちませんし、大切な食材です。(値上げは)本当に心苦しい」去年より1本100円から200円も値上がりした恵方巻きを購入した人たちは…
(恵方巻きを購入したお客さん)「食品だけではなくて何でも値段があがっているから仕方ないというか。値段より、縁起物ということで(購入した)」「ものには限度があるから、これ以上(値段が)上がると(購入は)考えますよね」