東京・杉並区の住宅街に立つ、周囲の家々と比べてひときわ大きな邸宅。立派な門、家の周りに設置された監視カメラ、よく手入れされた植木が塀の内側に見える。これが、創業社長でもない、一介のサラリーマン社長の邸宅だというのだ。
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【写真14枚】ドラマに出てくる“お金持ちの家”そのもの! 「日枝久」が住まう杉並区の大豪邸
豪邸の主は、中居正広氏(52)のトラブルで窮地に追い込まれているフジテレビの取締役相談役・日枝久氏(87)。社長に就任した5年後の1993年に約150坪の土地を購入し、96年に地上2階地下1階で延べ床面積は約300平方メートルの家を建てた。
さらに、相談役時代の2018年に約100坪の隣地を買い取り、こちらも地上2階地下1階、延べ床面積約350平方メートルの家を21年に建築している。
二つの土地を合わせた広さは計約250坪。近所の不動産店によると坪単価は約300万円だというから、土地代だけで7億5000万円は下らない。
日枝氏は、80年代のフジテレビ黄金期、編成局長として「楽しくなければテレビじゃない」のスローガンを掲げ、ヒット番組を連発。88年に社長に就任し、92年には創業家の会長を追放して後釜に。17年に相談役に退いたが、現在も産経新聞やニッポン放送などを束ねるメディア・コングロマリット「フジサンケイグループ」の代表として、“ドン”の座に居座り続けている。だからこそ、かような大豪邸の主でいられるわけである。
件の問題について、週刊新潮の直撃に「情報は聞いているが、何がどうしたかは知りません。相談役ってそういうもの」と無責任に答えていた。はたして、フジテレビの社長人事も握るグループ代表としての責任はないのだろうか。
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撮影・西村 純/福田正紀
「週刊新潮」2025年1月30日号 掲載