【危険】「早く進んで!」人気観光地“伏見稲荷大社”前の踏切で遮断機が降り始めるなか観光客“すし詰め”状態に 春節での観光客増加以外にも原因が?京都市

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

もみくちゃになりながら踏切を渡る大勢の観光客たち。遮断機が下り始める中、踏切内にはまだ人の姿があり、中国語で「早く進んで」と訴える声も聞こえてきます。
撮影されたのは人気観光地・京都市のJR稲荷駅近くにある踏切。一体、何が起きたのでしょうか。
この踏切に29日、「イット!」が向かうと、そこには多くの観光客の姿がありました。
この踏切の先には1300年以上の歴史を誇る伏見稲荷大社があり、連日、多くの観光客が行き来するといいます。
そのため、一度に多くの人が渡ろうとして踏切内がすし詰め状態になることもしばしば。
踏切近くの店の従業員:もう歩けないぐらいの時もあります。今は特に中国が春節というのもあるから、わさっとなる。
さらに動画が撮影された日は、別の事態が重なったのではないかといいます。
近隣で働く人:警報のボタン押すから、ここも全部詰まる。ほぼ1週間に数回はある。踏切が止まることはよくある。
JR西日本によると、動画が撮影された日のほぼ同時刻に別の踏切で非常ボタンが押されたため、列車に最大約20分の遅れが出たといいます。
そのため、閉まった踏切前に多くの観光客が立ち止まり、踏切が開いたタイミングで一斉に渡り始めたため、時間内に渡り切れない人が出たということです。
改めて動画を見てみると、渡り切れなかった人たちが下りてきた遮断機を手で押さえたり、くぐったりするような様子も確認できます。
動画の撮影者によると、「踏切が開いた瞬間に一気に人が流れ込み、人混みに押し戻される感覚があった」といいますが、転倒などのトラブルはなかったということです。
29日も午後になると次第に人が増え、踏切が詰まっていたため、タクシーが渡り切れず、遮断機のバーが車体の後ろ部分に乗ってしまう場面に遭遇しました。
踏み切り待ちの時間が7分ほどになると多くの観光客が立ち止まり、かなりの混雑具合です。
京都市によると、「桜や紅葉のシーズンなどは伏見稲荷大社側が警備員を配置しているが常にいるわけではない。今後も旅行事業者や大社側などとコミュニケーションを取りつつ対策を考えてやっていく」ということです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。