《あとで電話するね》田村瑠奈被告をクラブでナンパした20代男性が証言「“ハグならいいよ”と言われて抱き合った」【ススキノ事件公判】

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2023年7月に札幌・繁華街ススキノのホテルで男性(62=当時)の遺体が発見された事件で逮捕された親子3人のうち、父親・田村修被告(61)の裁判員裁判が1月14日から札幌地裁で始まった。修被告は、殺人ほう助や死体損壊ほう助などの罪に問われている。
【写真】被害者が事件当日参加していたディスコイベントの様子。他、田村瑠奈被告が飲んでいた「目玉テキーラ」や、田村被告の自宅前に置かれた「謎のクーラーボックス」など
殺人や死体損壊などの罪に問われている娘の田村瑠奈被告(30)は、2023年5月下旬、ススキノのダンスクラブで被害者Aさんと出会った。1月15日の公判では、一般の客が撮影した動画などから、この“運命の夜”の様子が明かされた。裁判を傍聴したジャーナリストの高橋ユキ氏が語る。
「ステージの前で瑠奈被告がダンスし、付き添いの修被告が後方から見守っていたようです。まもなく瑠奈被告はAさんと意気投合したようで、お互いに抱き合ったり、自分から相手にキスするなどしていました。その様子も修被告は離れた位置から見つめていたことが明かされました」
瑠奈被告はその後Aさんと肉体関係を持ったが、避妊するとの約束を反故にされてトラブルになったという。娘から聞き取った顛末について、修被告がこのようなメモを残している。
「ベロチューされて お持ち帰りされた状態 そのあと実はホテルに連れてかれて 社会見学と思って性行為 スマホオフ、ゴムありで 4~5回 最後ゴムなし ごめんと言って逃げるよう帰って行った シーツに少し血が出てた」(修被告のメモ)
怒り心頭の瑠奈被告は、その後、繁華街でAさんを探すようになった。そして6月18日、あるクラブでAさんを発見。同じ時間を楽しんだようだ。実はこの夜、店内で瑠奈被告をナンパした20代男性がいた。裁判では、彼の目撃証言も取り上げられた。
「6月18日深夜、元バイト先の先輩とクラブへ行きました。メインフロアで踊る女の子を見つけてナンパしようと思いましたが、近くに明らかに女装とわかる男性がいました。この男性のことは、“おじさん”と呼びます。
女の子とおじさんは、メインフロアで踊ったり話したりしていました。おじさんはこの子の彼氏やお父さんではないだろう、おじさんが離れたら声をかけようと、ふたりのほうをチラチラ見ていました。私が見ている限り、ふたりの間でケンカや言い争いはなかったです」(瑠奈被告らを目撃した20代男性の調書より概要、以下同)
Aさんから離れたタイミングを見計らって、瑠奈被告に声をかけたという。
「私がトイレに行こうとすると、女の子がひとりで歩いてきました。チャンスと思い、『この後、一緒に飲みに行かない?』と話しかけましたが、女の子に『ごめんなさい、次の予定が入ってるので』と断られました。
『じゃあ連絡先を交換しませんか』と言うと、女の子は『いいですよ』と黒いバッグからペンとメモ帳を取り出し、『ここに書いてください』と渡してきました。私は名前と電話番号を書きましたが、結局、女の子は連絡先を教えてくれず、『あとで電話するね』と言われただけでした」
この男性は、瑠奈被告とハグもした。
「私は女の子の素顔が見たくて、『顔見せて』と言いましたが、女の子は『特殊メイクしてるから見せられない』とマスクを取ってくれませんでした。その後も頼んだのですが断られて、『ハグならいいよ』と言われました。私は女の子の背中に両腕をまわし、女の子は私の腰に両手を回し、抱き合いました。
女の子は『あとで連絡するね』と言い、おじさんのところに戻りました。私と先輩は閉店までいましたが、ふたりはいつの間にかいなくなっていました」
瑠奈被告は、“めがねの坊や”として、この男性の連絡先が書かれたメモを自宅の冷蔵庫に貼っていた。ナンパした相手の凶行を知り、“めがねの坊や”も今ごろ胸をなでおろしていることだろう。

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