【フリート編集部】「ただのチキンがこんなにおいしいの?」…ドイツ人女性が「日本の居酒屋」で感動のあまり放った言葉

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押し寄せる外国人観光客に沸く2024年。コロナ禍に落ち込んだ訪日外客数は回復どころか大幅に上回り、今年は史上最多の年間3500万人も見えるほどの勢いだという。日本を訪れる外国人観光客の関心のひとつは、日本の食だ。観光はもちろんだが、その地での食体験も旅の目的になっている。しかし、大手チェーン店はともかく、個人で営業しているような小さい飲食店は外国語での接客に対応していない場合も多いうえ、よく知らない場所でどんなお店に入ったらいいかわからないという外国人も多い。
そんな悩みをもつ外国人に人気なのが居酒屋だ。居酒屋はメニューが豊富で、一般的な日本食の人気どころは大抵食べられる。チェーン店の場合はタッチパネル注文も多くなっていて、メニューを写真付きで見られることもポイントが高いようだ。
日本食の魅力を外国人に伝えるYouTubeチャンネル「Momoka Japan」では、居酒屋料理もよく登場する。この記事では、居酒屋での初めての日本食をテーマにした「外国人が初めての日本食に感動の連発」という動画の内容を紹介しよう。
「Momoka Japan」は、街で出会った外国人観光客や日本で暮らす外国人に声をかけ、一緒に日本食を楽しむという企画動画で人気のチャンネルで、2024年10月現在チャンネル登録者数は91万人を超えている。動画の魅力のひとつは、関西出身で英語が堪能なMomokaさんと外国人ゲストとの自然なやりとりにある。「仕込みなし」「台本なし」「一発撮り」をモットーにした撮影スタイルがリアルな反応を引き出し、視聴者の心を掴んでいるのだ。
毎回動画のコメント欄には「温かくて幸せな気持ちになる」「何度も観てしまう」といった声が並ぶ。Momokaさんの気配りのきいた説明やおもてなしは視聴者を笑顔にさせているし、外国人ゲストの素直なリアクションなど、動画で紹介される日本食を通じた異文化交流の様子は、日本人視聴者に新鮮な驚きをもたらしているようだ。この「Momoka Japan」ならではの雰囲気が、多くのファンを魅了し続けているのだろう。
この動画の中でMomokaさんのインタビューを受けたのは、3か月前に来日したというドイツ出身のティナさんと、同じくドイツ出身で2か月前に来日したダイアナさん。ティナさんがとんこつラーメン、ダイアナさんはたこ焼きが好きだという。そんな二人を、Momokaさんは居酒屋「玄菜 本店」に案内する。
まずはお酒選びから。以前Momokaさんに梅酒を勧められてティナさんもお気に入りの梅酒をチョイス。ダイアナさんもひと口飲んで気に入ったようで、「コンビニにも紙パックの梅酒があるよ」というティナさんの言葉に早速食いついていた。
話題は、日本に住み始めて感じたことについて。「Momoka Japan」に登場する多くの外国人女性が触れるのが、「治安のよさ」だ。「通りすがりの女性に対して口笛を吹いたりするのが、日本では起こらない」といい、ダイアナさんもうなずく。いわゆる「キャットコール」で、ストリートハラスメントとも呼ばれる。路上でのセクハラ行為だ。日本では見かけないが、海外旅行に行った日本人女性が被害に遭うこともあるという。近年社会問題として話題になっている。「夜道も歩けるのも、道を歩いていて下品なやじを飛ばされないのもいい」とティナさんは語る。
最初に運ばれてきたのは鴨肉だ。鴨肉自体は欧州でもよく食べられるなじみの食材だが、「和風っぽい味付けでいい」とティナさん。次の食材は二人もはじめて見るもの。「何かの動物?それだったらこわい」というティナさんに、「これはじゃがいもじゃない?」とダイアナさん。正解はいぶりがっこだ。Momokaさんは「燻製した大根の漬物」と紹介する。相性のいいクリームチーズがのっていて、お酒と一緒に味わうのにぴったりのおつまみメニューだ。ダイアナさんは「燻製だからか肉っぽく感じる」と表現。ティナさんは「漬物の燻製なんて新しい」と、先ほどの鴨と同じくらいおいしいと評価する。おつまみが続き、今度はぎんなんが登場する。ぎんなんは日本や中国などアジアのいくつかの国で食べられているが、欧米ではなじみがない食べ物。Momokaさんの説明を聞いて、ティナさんは「イチョウの木にこんなのついてたっけ?」と驚く。味の予想がつかないぎんなんを食べて、「やわらかいんだけどしっかりした不思議食感」とふたりは生まれてはじめての味を表現する。
梅酒の次にはふたりとも初めて知るシークヮーサーサワーを味わいつつ、次々と新しい料理を楽しんでいく。なすの煮びたしを見たティナさんは、「煮びたし」という単語自体は耳慣れないようだったが、上にのっている大根おろしとかつおぶしは知っているようで、ダイアナさんに「すごい!」と言われて「3か月の成果よ」と笑った。あつあつでとろける煮びたしもまた気に入ってくれたようだ。
Momokaさんが紹介する料理は二人にとってはじめてのものばかり。「ふだんは英語メニューがあるお店しか行かず、天ぷらやラーメンなど知っているメニューしか頼まない」とダイアナさん。ティナさんも「現地の人に日本食を教えてもらえるなんてラッキー」と続く。
はじめてはまだまだある。牡蠣フライが登場すると、ダイアナさんは「牡蠣って高いから食べたことがないの。ヨーロッパでは高級食材で、お金持ちの食べ物」と言う。一方、まじまじと牡蠣フライを見ていたティナさんは「これは殻ごと揚げてあるの?」と言って二人を笑わせる。「そんなわけないじゃん!」というダイアナさんに、「ドイツの牡蠣はこんなに大きくないんだもん!」と訴える。殻ごと生で提供されてつるっと食べるのが一般的な欧州では形のよい小粒の牡蠣が好まれるというが、日本では加熱調理することもあってか大粒を好む。はじめての牡蠣フライを食べて、「めっちゃ好き」と笑顔のダイアナさん。ティナさんも「私は海鮮があまり好きじゃないけど、これはおいしい」とうなずく。タルタルソースたっぷりの牡蠣フライは、とくにダイアナさんのお気に入りになった。次も海の幸が続き、あなごの寿司もふっくらと脂ののった食感を楽しみながら味わった。
と、「すいませーん」と追加の梅酒を注文するMomokaさんの様子に注目したティナさん。「店員さんの呼び方がドイツと全然違う」という。「『すみませーん』とか大声で言うのはマナー違反で、アイコンタクトで呼ぶ。店員さんの呼び方は控えめにしないと失礼」なのだとか。ダイアナさんは「ドイツ人は思ったことをすぐ言うのにそこは控えめなの。日本人は控えめなのに、店員さんの呼び方は控えめじゃない」と、それぞれの国民性の変な矛盾を笑った。
最後は、鳥取県の銘柄鶏・大山鶏の塩焼きを柚子胡椒でいただく。「ただのチキンがこんなにおいしいの?」「こんなにおいしいのはじめて。塩で食べるのが最高」と、この日一番の高評価が出た。二人ともお酒を楽しみながらはじめての日本食を堪能した。
食べながら話も笑いも止まらない三人。途中、ダイアナさんがマドラーをストローと間違えるあるあるもあったりと、「なにこの幸せ女子会は 最高じゃありませんか」「女子会に参加した気分になるw」と、女子会らしい雰囲気を楽しむ視聴者の感想も見られた。
「日本は最高すぎる…!」外国人観光客が「日本食」を食べて衝撃を受けた理由…大人気YouTube「Momoka Japan」が伝える日本のスゴさ

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