「検察なめんな」映像を公開 大阪地検特捜部、検事が威圧的な取り調べ

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大阪地検特捜部が捜査した横領事件で、無罪が確定した不動産会社の元社長が国に賠償を求めている裁判が開かれ、検事が怒鳴りながら取調べを行う映像が公開されました。
これは、20日に公開された、大阪地検特捜部による取り調べ映像の一部です。密室での行為が公開されるに至った背景には、何があったのでしょうか?
5年前、大阪地検特捜部が捜査した学校法人の土地取引を巡る横領事件。この事件を巡り、当時不動産会社社長だった山岸忍さんと部下は横領の疑いで逮捕されます。
この映像は、土地取引の実務を担っていた山岸さんの部下に対する威圧的ともとれる取り調べの様子です。
その後、裁判で無罪が確定した山岸さんは「検察の違法な捜査が冤罪を生んだ」などとして、おととし国に賠償を求め提訴しました。
裁判の焦点となったのが、取り調べ時の録画映像。最高裁が民事裁判で初めて、取り調べ映像の公開を認めました。
担当した田渕検事らは山岸さんも共犯という見立てで元部下の取り調べを進めます。
大阪高裁は、こうした取り調べを違法だとして、田渕検事を特別公務員暴行陵虐の罪に問う刑事裁判を開くことを決めています。結審を受けて、原告の山岸さんは特捜部の組織改革が必要だと話しました。
冤罪につながりかねない威圧的な取り調べについて、元東京地検特捜部副部長の弁護士、若狭勝さんはこのよう話します。
判決は来年3月に言い渡されます。
(「グッド!モーニング」2024年12月21日放送分より)

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