自殺に見せかけ同僚を線路で殺害…塗装会社社長ら4人逮捕 スマホには尻に棒を指す暴行動画も

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アットホームじゃ全然なかった。昨年12月、板橋区内の踏切で男性が電車にはねられ死亡した件が実は事件だったことがわかった。塗装会社社長の佐々木学容疑者と社員3人は元社員を自殺と見せかけて殺害した殺人と監禁の疑いで警視庁に逮捕された。塗装会社の公式サイトには「アットホームな雰囲気の職場」と記載があるが被害者は3年前から暴行を受け、尻に棒を突っ込まれたこともあったという。
昨年12月2~3日にかけて、塗装会社「エムエー建装」社長の佐々木容疑者と社員の島畑明仁容疑者、野崎俊太容疑者、岩出篤哉容疑者は被害者の高野修さん(56=当時)の自宅を訪れ、車で連れ去った。そして、人通りのない踏切に連れて行き、被害者を電車にはねさせ自殺に見せるように装って殺害した疑いがある。認否は明らかになっていない。
被害者が死亡したのは東京都板橋区徳丸にある踏切。大通り沿いではなく狭い通りにある踏切で通勤通学の時間帯は人がいるが、犯行のあった深夜帯は静かそうな場所だ。
当初は自殺との見立てもあったが、捜査の過程で不審な車の存在が判明。それが佐々木容疑者らの車だったという。さらに任意でスマートフォンを提出させると、とんでもない暴行の実態が明らかになった。
スマホには動画が残されており、容疑者らが被害者を痛めつけている様子が映っていた。被害者の体を縛ったり、尻に棒を突っ込んだりもしていたという。暴行は3年以上前からあったとされる。また、4人はスマホで高野さんについて邪魔だとやりとりしていた。
死亡から1年後、ようやくの逮捕となった。佐々木容疑者が代表を務める塗装会社の公式サイトには東京・東大和市の住所が記されている。住宅街の一角にある2階建ての建物が事務所で、ポストに東大和営業所と案内があった。
近隣住民は「あそこはよく事務所として貸し出される建物で2階が事務所利用されるんです。過去にも別の塗装会社が使ってたけど、そのときは建物の外にペンキとか置いてあったよ。その後いくつか借り主が変わって、最近は静かなものだった。でも、たまに人がいる気配はあったんで、変だなあ、何をやっているのかなって思っていました」と狷罎硫饉勠瓩世版Ъ韻靴討い燭箸いΑ
公式サイトではアットホームな職場以外に「フットワークが軽い」「仕事を断らない」などもアピールしていた。また、「地域貢献の一環として、地元の草野球チームのスポンサーを務めています。スポーツを通じて、地域の活性化とコミュニティの絆を深めるお手伝いをしています」とも記載。実際に佐々木容疑者は野球チームに関わっているといい、自宅周辺では子供とキャッチボールするなど普通の父親として見られていたという。
被害者の男性は数年にわたり暴行を受けて4人に対し抵抗できない精神状態に追い込まれていたとみられるが、その経緯の解明が今後の捜査の焦点となりそうだ。

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