【北海道大学生殺害】交際相手の女子大生を知る人物は「周りの人がいなかったらここまでなってない…」“みんなから尊敬されていた”被害者を悼む声

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10月26日早朝、北海道江別市の公園で長谷知哉さん(20)が集団暴行を受け死亡した事件。警察は交際相手の八木原亜麻容疑者(20)とその友人の川村葉音容疑者(20)ら男女6人を傷害致死などの容疑で逮捕した。事件から1ヶ月あまり。社会部記者が現状を解説する。
【写真】SNSに投稿されていた脚全体の龍のタトゥーシール、プリクラ、アルバイト先での写真、容疑者の高校時の卒アルなど
「警察は11月20日までに暴行に関わったとされる6人全員を強盗、詐欺、殺人未遂、窃盗など4つの容疑で再逮捕しています。
容疑者らは暴行の最中に長谷さんからキャッシュカードとクレジットカードを強奪。その後、聞き出した暗証番号を使うなどし、コンビニでタバコ30箱以上と食料品を買っていたことがわかっています」
長谷さんと八木原容疑者は、釧路市内の同じ中学校に通っていた。高校は違う学校に進学したものの、今年8月ごろから2人は交際関係にあったとみられている。長谷さんが別れ話を切り出したことに腹を立てた八木原容疑者が川村容疑者らに声をかけ、暴行に至ったのが事件の引き金となったようだ。八木原容疑者とはどのような人物だったのだろうか。
「ヤギは本当に良い印象がないです。自分より立場が弱い人を作るのが好きで、周りにそういう人を置いていました」(中学の同級生)
両容疑者を知る人物はこう明かす。
「あんまり人と関わってるイメージがないです。おとなしい子といるか、ひとりで行動しているのをよく見かけました。何を考えているか分からず、フシギちゃんみたいなイメージでした。
今回の事件、亜麻(八木原容疑者)だけだったらここまではなっていないと思います。大人しい性格だったので。葉音(川村容疑者)とか周りの人の影響もあってこうなっちゃったと思う」 実際に、警察による取り調べで、八木原容疑者は「直接手を出さなかったが、他の容疑者の暴行を笑ったり、あおったりした」という旨の供述をしていることがわかっている。
暴行される恋人を見ながら八木原容疑者は何を考えていたのだろうか。長谷さんは高校の卒業式で代表として以下のような答辞を読んでいた。
《高校で過ごしたかけがえのない3年間の思い出は貴重な財産になる。思い出を胸に不確かな未来に向かって前向きに進んでいきます》
なぜ長谷さんは暴行を受けた末、命を落とさねばならなかったのか。被害者の長谷さんを知る人物は揃って無念さを口にする。
「長谷くんとはクラスで一緒でした。頭がとにかく良いし、みんなからも尊敬されるような人で、いじめられるとかまったくない人だったからびっくりです。真面目な感じで、恋愛には興味がないみたいな。本当に頭が良くて釧路でいちばんの進学校に進学しました。私も友達もよく勉強を教えてもらっていました。
特に国語が得意で本当にわかりやすく教えてもらった記憶があります。だから今回の事件、みんなショックで、『なんで長谷くんが…』とグループラインで話していました」
高校卒業から3年も経たず帰らぬ人となってしまった長谷さん。その無念は計り知れないだろう。一刻も早い事件の真相究明が待たれる。

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