暴言で政治家引退の泉氏、明石市で「地域政党」設立へ

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暴言の責任を取り、来年4月の任期満了で政治家引退を表明した兵庫県明石市の泉房穂市長(59)が、月内にも地域政党を立ち上げることが10日、分かった。
泉氏はこれまでに、来春の明石市長選と同市議選で自身と政治理念が一致する候補者を擁立する意向を示しており、地域政党を受け皿に近く候補者を公募するなどし、年内にも一部の候補者を公表する方針だ。
泉氏は産経新聞の取材に、「市民が望む市政の継続のため候補者を公募する団体が必要だ」と地域政党設立の理由を説明。橋下徹氏が大阪府知事時代に結成した「大阪維新の会」を念頭に、「維新のようなものだ」とも話した。
地域政党は、政党助成法上の政党ではなく、地方議会で教育や福祉など地域の問題に取り組む政治団体の通称。大阪維新の会のほか、東京都の小池百合子知事を支える都民ファーストの会などがある。
泉氏は自身が政治団体の代表に就き、「市議選の候補者を公募し、年内にも第1弾の候補者を発表する」と説明。明石市議会は定数30(欠員1)で、泉氏と長年対立する自民(11人)と公明(6人)で過半数を占めている。泉氏は自公を「反市長派」とし、自公以外の会派と合わせて過半数の獲得を目指していく。
泉氏は10月、自身に対する市議会の問責決議をめぐり、市議に対し「賛成したら許さんぞ」「(選挙で)落としたる」などと暴言を吐いた後、同月12日に責任を取って政治家からの引退を表明。今後の活動について「明石市でやってきた政策を国でもしていきたい」と述べていた。

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