“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家が殺害された事件。元妻が法廷で初めて異様な夫婦関係を語りました。
初めて被告人質問に立った須藤被告。いびつな夫婦関係を送った資産家の死。重要な証言が出ました。
“紀州のドン・ファン”と呼ばれた野崎幸助さん(当時77)。その野崎さんに、致死量の覚せい剤を摂取させ殺害した罪に問われている元妻の須藤被告。8日に須藤被告に対する被告人質問が始まりました。
少し緊張した様子で出廷した、黒のスーツの須藤被告。野崎さんとの出会いについて聞かれます。
2人が出会ったのは2017年12月。その2カ月後に結婚します。野崎さんが死亡したのはさらにその3カ月後、2018年5月のこと。
検察によると、須藤被告が結婚した20日後「完全犯罪」と検索、さらに「老人・完全犯罪」「覚醒剤 過剰摂取」などと検索していると主張しています。
資産家・野崎さんは、たびたび窃盗被害にも遭っています。
資産家の野崎さんと須藤被告。その異様な関係が明かされました。
8日に初めて行われた須藤被告への被告人質問。これまでの裁判で検察側は「被告が資産目当てで結婚し、遺産を得るために殺害した」と主張。
須藤被告は「私は殺していません」と無罪を主張しています。
その異様な結婚生活が、明かされました。
実際に100万円をもらったのは、少なくとも5回と話します。
さらにパリへの旅行費も出してくれたと話します。
その後も、メッセージを送る野崎さんに対し…。
焦点は事件当日の5時間に当てられます。
野崎さんが自宅2階で倒れた状態で発見された5月24日。午後3時過ぎ、家政婦が外出。野崎さんと須藤被告は2人きりに。
午後6時以降、野崎さんは寝室のある2階に。
その後、家政婦が帰宅。そして午後10時半ごろ、意識のない野崎さんを発見します。
検察側は、2人きりの時間に覚醒剤を摂取したとみています。覚醒剤は野崎さんに頼まれて買ったという証言が出てきました。