聖カタリナ高「重大ないじめ」一転認める 野球部暴行「5人被害」

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2021年春の選抜高校野球大会に出場した聖カタリナ学園高(松山市)の野球部で複数の部員がチームメートから暴行された問題で、学校が一連の暴力行為について、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と認定し、愛媛県に報告していたことが県への取材で判明した。学校は有識者らでつくる第三者委員会を設置し、詳しい経緯を調べている。
「暴力なければ息子は…」保護者不信感 聖カタリナ高いじめ認定 学校は6月、「生徒間の不祥事」が起きたとする文書を公表したが、詳細を明らかにしなかった。毎日新聞の報道で複数の部員が暴行されたことがその後発覚したが、学校は「部員間のトラブル」としていじめの存在を認めていなかった。

愛媛県私学文書課によると、学校は2日、重大ないじめ行為があったとする文書を提出した。集団暴行は21年11月と22年5月にいずれも野球部の寮内で発生。1~2年生だった13人が暴行に関わり、同級生や下級生の5人が被害を受けた。関係者によると、一部の被害者は心と体に傷を負って転校した。 相原聡副校長も取材に重大事態と判断したことを認め、「法律に基づき慎重に対応している」と語った。県の担当者は「学校側の調査結果を精査し、県としての再調査の必要性を判断する」としている。【斉藤朋恵】
学校は6月、「生徒間の不祥事」が起きたとする文書を公表したが、詳細を明らかにしなかった。毎日新聞の報道で複数の部員が暴行されたことがその後発覚したが、学校は「部員間のトラブル」としていじめの存在を認めていなかった。
愛媛県私学文書課によると、学校は2日、重大ないじめ行為があったとする文書を提出した。集団暴行は21年11月と22年5月にいずれも野球部の寮内で発生。1~2年生だった13人が暴行に関わり、同級生や下級生の5人が被害を受けた。関係者によると、一部の被害者は心と体に傷を負って転校した。
相原聡副校長も取材に重大事態と判断したことを認め、「法律に基づき慎重に対応している」と語った。県の担当者は「学校側の調査結果を精査し、県としての再調査の必要性を判断する」としている。【斉藤朋恵】

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