高校駅伝でコース水没、泥水が太ももまで→レース打ち切り「中止の判断遅すぎ」 撮影者「運営叩きすぎるのは違う」

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11月2日に行われた大阪府高校駅伝(ヤンマースタジアム長居及び周回コース)が大雨でレース打ち切りとなりました。男子(7区間42.195キロ)の駅伝レースが午後0時半に始まった後、どんどん雨脚が激しくなり、長居公園内の一部走路が水没、水位はランナーの膝上に達した場所もありました。ランナーが泥水を太ももでかき分けながら走る様子に「トライアスロンかな?」「障害物競走みたい」「中止の決断遅すぎる」と驚きの声が上がりました。
【動画】「バシャバシャ!」泥水をかき分け走る高校駅伝の選手たち
水没レース動画をX(旧Twitter)にアップしたメガヨッシー(@MEGA448)さんに当時の状況を聞きました。
ー大阪府高校駅伝を観戦した理由は。
「自分は引退したけど、(陸上部を)続けてる同期と後輩がいるから応援に行きました」
ー動画を撮影したのは何時ごろですか。
「午後1時51分に撮りました。4区の選手が走ってる時でとても走りづらそうでした。5区の子が走り始める前なので、午後2時半ぐらいにはもう中止になってました」
大雨に見舞われた男子のレースは、3区までは各出場校が完走しており、1位は関西創価、2位は関大北陽で、興國、清風が続きました。4区~7区については、3日後の11月5日に服部緑地競技場(大阪府豊中市)で各区間ごとにトラックレースを実施し、総合タイム上位校が全国高校駅伝、近畿高校駅伝に出場します。
沿道で駅伝を撮影したメガヨッシーさんは、大雨駅伝の3日後に代替レースを行うことについて「ケガした傷口から入る感染症 」「途中まで走った4、5区の子は高価なシューズにダメージがあり、代替レースに間にあわないこと」「代替レースが全国統一模試(11月4日)の翌日のため疲労が溜まり、前日練習が100%の力でできない」といった懸念点を挙げつつ、「運営を叩きすぎるのは違う」と指摘します。
近畿高校駅伝が11月24日に控える中、男女計89チームがエントリーした大阪府高校駅伝を先送りする決断は難しく、午前の女子駅伝を実施し、男子駅伝を3区終了時で打ち切りにしたのは主催者のぎりぎりの判断だったとみられます。
「競技場を借りてくれるのも、開催してくれるのも全て運営の方々のおかげなので、運営を叩きすぎるのは違うと思います」「陸上ができるのは周りの方々のおかげなので、支えに感謝し応えるために全力を尽くす、というのが顧問が教えてくれたことです」とメガヨッシーさんは受け止めています。
メガヨッシーさんは受験生ですが、11月5日の代替レースも応援に駆け付ける予定です。「選手のみんなに言えることはベストを尽くして全力でがんばれ!です」とエールを送っていました。
(まいどなニュース・伊藤 大介)

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