38年前に女子中学生が殺害された事件の再審の開始決定について、検察側は異議申し立てをしないと発表しました。
名古屋高裁金沢支部は10月23日、38年前に福井市で女子中学生を殺害したとして逮捕・服役した前川彰司さん（59）に対する裁判のやり直しを認める決定を下しました。
その上で、「捜査機関が関係者に不当な働き掛けを行い、うその供述が形成された疑いが払拭できず信用できない」などと検察の捜査を批判していました。
前川さんは、一貫して無罪を主張していました。
名古屋高検は28日に会見を開き、異議申し立てをしないと判断したことを明かし、前川さんの再審開始が決定しました。