「父親についても絶対にやる」浅草資産家夫婦次女殺害事件に新展開「経営していたホテルは好調」「マンションは退去者が相次ぎ…」

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〈《姉の殺害で再逮捕》音声独占公開!「デリカシーがない。鈍いんですよ、私」「お兄ちゃんお姉ちゃんは頭がいい」細谷健一・志保夫婦が児相に語った赤裸々な“夫婦生活”《浅草次女毒殺事件》〉から続く
2024年2月14日、東京都台東区に住む夫婦、細谷健一被告(43)とその妻の志保被告(38)が次女の美輝(よしきちゃん(当時4)を“毒殺”したとして逮捕された事件から7カ月半。浅草で観光ホテルを経営、マンションを所有するなど資産家として知られていた夫婦が起こした事件は新たな展開を見せている。
【画像】「父親にも不凍液を…」逮捕された細谷夫妻
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美輝ちゃんは2023年3月、薬物の中毒で亡くなっている。車の不凍液に使用されるエチレングリコールと向精神薬オランザピンを、夫婦の手で大量に摂取させられたものとみられている。
細谷一家が暮らしていたマンション
2024年3月6日には2018年4月に亡くなった健一被告の姉・美奈子さん(当時41)についても不凍液を飲ませて殺害した容疑で夫婦は再逮捕されている。
東京地検は9月27日にまず美奈子さんへの殺人罪で細谷夫婦を起訴した。
「2人には今年3月から刑事責任能力の有無を調べるため鑑定留置が実施されていた。専門家による精神鑑定の結果、刑事責任を問えると判断したとみられる」(全国紙記者)
今後、美輝ちゃん殺害の罪でも起訴される予定だが、細谷夫婦の絡む事件はまだ終わりをみせていない。細谷家では2018年1月に健一の母(当時68)、4月に美奈子さん、6月に健一の父(当時72)と、わずか半年のうちに3人もの親族が相次いで亡くなっていた。
「警視庁は健一被告の両親の死亡についても捜査を続けてきました」(同前)
特に健一被告の父親については証拠となる“ブツ”が残されていた。
「父親が入院していた病院が、調査と研究のために生前に採取した血液サンプルを保存していたのです。警察は血液の鑑定と入院時のカルテなどの記録を徹底的に洗っています。警察は父親についても自宅マンションで不凍液を飲ませた可能性が高いとみている」(同前)
警視庁の捜査員は立件に向けてこう自信をのぞかせているという。
「健一の父親については絶対にやる」

健一被告の父に異変が起きたのが2017年3月ごろ。当時ホテルの経営者をしていた父が事務所で突然倒れ、台東区内の病院に緊急入院した。ホテルの元従業員が語る。
「社長(健一被告の父)は倒れるまで本当に元気だったので、病院に運ばれたと聞いてびっくりしました。当初は『治る病気だ』と聞いていたので安心していたのですが。倒れた後も病室にパソコンを持ち込んで、ホテルの予約状況などを確認し、2時間だけ退院してホテルの業務をこなしてから病院に戻るなんてこともありました。ホテルの売上金管理などは一切他人に任せず、社長がずっと続けていました」
病室でも意欲的にホテルの業務をこなしていた健一被告の父。ところが、病状は一向に回復しなかった。
「健一さんのお父さんは亡くなるまで入退院を繰り返していましたね。亡くなる直前の2018年4月下旬には別の台東区内の病院に転院しました。その後、体調がさらに悪化して亡くなってしまった」(父の知人)
健一被告の両親と志保被告の折り合いの悪さは異様に映っていたという。
「『あの嫁は掃除も何もできない』とお母さんがボヤいていました。両親はずっと健一さん夫婦の結婚生活が悩みの種でしたから」(同前)

一方で夫婦の資産家としての顔は事件以降、様変わりしているようだ。逮捕された翌月の3月11日付で、健一被告はホテルの運営会社「ホソヤ産業」の代表取締役を解任されている。
「ホテルはインバウンド需要もあって経営が好調。健一被告の顧問弁護士がホテルの運営継続のためにあれこれと動いていたそうです。事件の影響を考えてか、ホテルの名称は9月26日に変更されました」(ホテル関係者)

健一被告は美輝ちゃん殺害の現場となったマンションも丸々一棟所有していた。事件以前は細谷家が生活する部屋以外を賃貸に出していたのだが、
「殺人事件の現場ですから不動産価値が大きく損なわれてしまった。事件後、マンションの住民の退去が相次いでいます」(前出・父の知人)
事件の代償はあまりに大きい。
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)

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