「初の肉声」「シンシア」「妹」…次々出てくる証言 謎さらに深まる すすきのホテル殺人裁判

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親子3人が逮捕・起訴されたすすきののホテル殺人事件で、母親の4回目の裁判が2024年10月1日に開かれました。裁判では、父親が録音していた娘の田村瑠奈被告との音声データが証拠として提出され、初めて瑠奈被告の肉声が法廷に流れました。【2020年10月6日】(瑠奈被告)「I want to kill you」「Why don’t you follow my order」初めて法廷に流れた瑠奈被告の肉声。

精神科医の診断を受けさせようと、修被告がスマートフォンで録音していたもので、殺害された男性と初めて会った日までの音声データでした。【2023年1月22日】(修被告)「クリニックでは『このレベルだと対応できない』というふうに思われる」(瑠奈被告)「(悲鳴)」2023年7月、札幌・すすきののホテル客室から62歳の男性の遺体が頭部のない状態で見つかった事件では、田村瑠奈被告と父親の修被告、母親の浩子被告の一家3人が逮捕・起訴されています。死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われている浩子被告。まっすぐと前を見ながらイスに座り、6時間以上あるなかから抜粋された音声データを聞いていました。【2023年1月22日】(瑠奈被告)「ちょっとでも力をつけてテメェらを殺してやる」「お前が妹を殺してさぁ!」瑠奈被告には実際に妹はいません。証人尋問のため出廷した修被告は、この「妹」の存在について説明しました。(修被告)「(妹は)瑠奈のこと。瑠奈の魂。他にもたくさん魂はいるが、中心はシンシアさん」瑠奈被告には様々な人格があったと説明しました。さらに頭部の損壊をめぐってはー(修被告)「中身は何も言わずにビデオで撮影してと言われた」頭部は黒いビニール袋に入っていて中身はわからず、撮影を依頼されたときにはすでに損壊された状態だったということです。(弁護側)「(頭部の)撮影を先延ばしにすることはできなかったのか?」(修被告)「関西に出張する必要があった。私が丸二日家を空けることになり、浩子に撮影を頼むことになると思った。浩子は耐えられない。言い方は悪いが、さっさと終わらせたほうがいいと考えた」今後の見通しについて専門家はー(元検事 中村浩士弁護士)「ほう助に該当するかどうか、必要な事実関係を検察側、弁護側から出し切らないといけない。一般的には時間がかかる。やはり年度内には判決を出す。これを一定の目標に進めていくのではないかと予想できる」再び、異常ともいえるいびつな家族関係が明らかになった今回の裁判。次回の裁判は11月5日に行われる予定です。

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