帰宅したら妻の様子がおかしい…地方に移住した老夫婦に近づいてきた、64歳男性の「不穏すぎる動き」

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都会であれば隣人や周囲で暮らす人たちの顔を覚えていなくても何不自由なく暮らしていけるが、地方はそうはいかない。特に移住で慣れない土地で生活する場合においては、地域とのつながりが必要不可欠となってくる。
手っ取り早くつながりを確保する手段は、地域活動への参加だ。「自治会などの地域活動」でも、「趣味に関すること」でも、「健康に繋がるもの」でも何でもいい。地域のサークルやボランティア団体に所属することで、意識せずとも地域住民と会話したり、関わったりする時間が増える。
高齢化白書によれば、60歳以上の6割が「趣味などを含めたグループ活動に参加したことがある」そうだが、高齢者がグループ活動を通して得られるものとしては「新しい交友関係が作れた」「生活に充実感ができた」「体力や健康に自信がついた」などがあり、メリットの面が目立っている。
ただ、どの地域でも、不埒な輩は潜んでいるものだから注意は必要である。5年前、妻が定年を迎えたことを機に、夫婦で都市部から地方に移住した青木達雄さん(仮名・74歳)、洋子さん(仮名・65歳)は、「地域とのつながりを深める手段として」サークル活動を選択したが、とんでもない目にあってしまった。
「私も妻も定年までずっと都会でストレスフルな仕事をしていたので、定年後は自然に囲まれた場所でのスローライフを夢見て、地方移住を決めました。ただ二人とも高齢ですし、何かあった時のためにも地域から孤立することは避けたかった。それで、移住後、地元の人たちと交流するために公民館などで行っているサークルに入ろうと考えたのです」(達雄さん。以下同)
いくつもの市民講座やサークルを見学した結果、青木さん夫婦は「写真サークル」に加入することにした。
「私たちはこれまで旅行らしいこともしたことがなかったので、山歩きなどをしながら写真を撮るという活動に惹かれました。同世代が多く、私たちと同じような移住組がいたのも決めた理由です」
気さくで感じの良いメンバーばかりだったとは言え、あまり社交的な性格ではないうえ、慣れない一眼レフの扱いに戸惑うこともあって、なかなか活動に馴染めずにいたという青木さん夫婦。そんなふたりに声をかけて来たのが、新しく講師としてやって来た太田吾郎(仮名・64歳)だった。
「太田は独身のせいか、年齢のわりに若々しいイケメンでしたが、それを鼻にかけることもなかったし、人当たりの良さもあって、会員たち、特に女性会員たちには絶大な人気がありましたね。私自身、最初は太田を非常に好感の持てる人物だと思っていました」
太田もまた同じ都会からの移住者で、カメラの講師であっても、サークルでは同じ新参者同士ということもあってか、太田と青木さん夫婦はすぐに意気投合。移住の先輩でもある太田が、青木さん夫婦に地元のコミュニティを紹介するなどして、親交を深めて行ったという。
「太田を我が家に招くこともありました。家庭料理に飢えているのか、太田は妻の手料理をいつも絶賛しながら平らげていました。妻も腕のふるい甲斐があったようで太田の訪問を心待ちにしているようでした」
気の置けない友人としての関係を確立しつつあったというが、達雄さんがシルバー人材センターでアルバイトをするようになってから、太田は不穏な動きを見せ始める。
「私が仕事で留守をしている間にも、太田は我が家に出入りしていたのです」
灰皿に残された吸い殻や、片づけられたばかりの来客用食器、あげられたままのトイレの便座…そこかしこに男性と思える来客の名残があり、財布の忘れ物から来客が太田であると断定された。
「太田は車の運転ができない妻を、私の代わりに通院や買い物に連れて行ってくれたということで、そのお礼にと妻は彼を家にあげて、お茶や食事などをふるまっていたと説明を受けました」
話の筋としては通っているものの、達雄さんは不審に思ったという。
「『なにも私がいない時に出かけようとしなくてもいいだろう』ということです。シルバーの仕事は1日数時間で終わることも多いし、それも毎日あるわけではないので、いくらでも妻の都合に合わせることができる。でも妻は『急に具合が悪くなったから』とか『すぐに必要なものがあったから』などと言い訳めいたことを言ってきたから余計にモヤモヤしました」
この頃の達雄さんは、まだ太田に対して「妻が世話になっている」と感謝の気持ちも残っていたというが、のちに、これが大きな間違いであったことを思い知ることになる。妻がラブホテルに吸い込まれていくのをみてしまったからだ。
「太田を信じるべきではなかった。私たちは彼に老後の貴重な財産を奪われ、夫婦関係もめちゃめちゃにされたのですから…」
はたして青木さん夫婦はどうなってしまうのか。太田の「意外な末路」とは――。後編記事『最愛の妻が64歳男性とホテルで“休憩”する「ただならぬ関係」に…地方に移住した夫が目撃した「衝撃の光景」』につづきます。
最愛の妻が64歳男性とホテルで“休憩”する「ただならぬ関係」に…地方に移住した夫が目撃した「衝撃の光景」

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