下校中に転倒した少年‥助けてくれたのはJFLの“サッカー選手”「僕も助けたい」サポーターに【大分発】

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Jリーグ参入を目指す、大分県のサッカークラブ「ヴェルスパ大分」のサポーターとなった1人の少年。それまで、サッカーにはあまり縁がなかったということだが、サポーターになったのは選手に助けてもらったことがきっかけだった。
10月16日の日曜日。
ヴェルスパ大分の試合の応援に駆け付けたのは、大分市内の中学校に通う後藤信繁(のぶしげ)くん(14)だ。
小さいころから陸上競技に励んでいるという信繁くん。
ヴェルスパ大分のサポーターになったのは、2021年5月の出来事がきっかけだった。
2021年5月、自転車で下校中。下り坂で転倒してしまった信繁くん。
後藤信繁くん:上から自転車で下ってきたがこのあたりでこけてしまった。自分でも何が起こったか分からないくらい怖かったしびっくりした
その様子を偶然目撃したのが、車で通りがかったヴェルスパ大分の藤本拓臣(たくみ)選手だった。
藤本拓臣選手:まずは声をかけないとという気持ちになった。こけ方が膝から落ちた感じだったので相当痛いだろうなと思った
膝から出血していたため、藤本選手が持っていたタオルで止血し病院に連れて行ったそう。しかし傷口が深く、救急病院への受診を勧められ、藤本選手はまだ到着していなかった信繁くんの両親に連絡した。
父・後藤頼信さん 母・清美さん:「信繁くんが痛がっているから僕が夜間救急当番まで連れていきます」と連絡をくれて、お言葉に甘えてお願いした。とてもありがたかった
藤本選手の迅速な対応もあり、信繁くんのけがは無事に回復した。
これを機に、家族は「ヴェルスパ大分」のサポーターに。信繁くんの部屋には藤本選手のサイン入りのユニホームも飾られている。
後藤信繁くん:チームを応援してJ3に上がってもらいたいし、僕も(藤本選手のように)困っている人がいたら助けたい
応援に訪れたこの日、藤本選手はけがで惜しくも出場できなかったが、家族でチームに声援をおくった。
現在、JFLのヴェルスパ大分。
1つ上のJ3に上がるためには、4位以内になり、ホーム戦の平均観客数が2000人以上となることなどが条件となっている。
信繁くんは、今度は自分が藤本選手やチームを支えたいと、2021年7月ごろからほとんどのホーム戦の応援に駆け付けている。
この日、チームは惜しくも敗れてしまったが、今後もチームを応援していくと話している。
後藤信繁くん:1つでも多くの試合で勝ってほしい。藤本選手がゴールを決める所を間近で見たい
偶然の出来事で生まれた中学生と選手の絆。共に、Jリーグ参入という大きな目標の達成を目指す。

(テレビ大分)

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