電動キックボードなどの交通違反2万5000件検挙…免許なし運転可能の1年で事故219件 ヘルメット未着用は92%に 警察庁

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2023年に、電動キックボードなどが改正道路交通法で「特定小型原動機付自転車」に分類されて以降、1年の間で交通違反の検挙件数がおよそ2万5000件にのぼったことがわかりました。
2023年7月に施行した改正道路交通法で、最高速度20キロ以下などの基準を満たした電動キックボードなどを「特定小型原動機付自転車」とし16歳以上は免許がなくても運転が可能となりました。
警察庁は、去年7月から今年6月までの1年間で、電動キックボードなどの交通違反の検挙件数が2万5156件にのぼったことを明らかにしました。
検挙件数のうち、およそ5割が、車道ではなく歩道を走行するなど通行区分に関する違反で、信号無視がおよそ3割でした。
また、今年上半期に起きた電動キックボードなどの事故のうち、飲酒運転による事故は、およそ2割でした。
さらに、警察庁は事故状況について初めて詳しい分析を行い、去年7月から今年6月までの1年間で事故件数は219件で、負傷者は226人にのぼったということです。
そのうち電動キックボードなどの運転手に過失があったケースでは、事故の相手で最も多かったのは歩行者(およそ4割)で、そのほかは自転車や自動車でした。
都道府県別では、事故の発生は東京が7割を超えていました。
警察庁が電動キックボードなどの利用者に対し行ったアンケート調査ではヘルメットを持っていると答えたのはわずか25%にとどまり、持っている人のうち「全く着用していない」と答えたのは68%にのぼりました。
警察庁は、ヘルメットの着用や交通ルールを守るよう注意を呼びかけています。

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