警察が警察を捜査する異例の事態 “死亡者という単語を見るだけで足が震える”メンタルサポートセンターには連日多くの利用者が メンタルサポートも重要に

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日本人を含む156人が犠牲となった韓国ソウルの群集事故。警察への批判が高まっています。事故発生の前から危険を訴える通報が相次いでいましたが警察が十分な対応をとっていなかったことがわかりました。そして、11月2日、警察が警察に強制捜査を行うという異例の対応がとられ、さらにはメンタルサポートセンターには利用者の姿も。【写真を見る】警察が警察を捜査する異例の事態 “死亡者という単語を見るだけで足が震える”メンタルサポートセンターには連日多くの利用者が メンタルサポートも重要に■警察が警察に強制捜査 ソウル群衆事故集まった人たちに大声で注意を促す警察官。群集事故が起きた直後の様子です。

警察官「移動して下さい!立ち止まらずに!」「ダメです!ダメです!」交通整理をしますが、思うように聞き入れられていないようです。もみくちゃになる現場。警察官「みんなこちら側に!こちら側に!人が死んでいます!」警察官がいた場所は世界グルメ通り。事故が起きた路地のすぐ近くです。警察官「ダメです!ダメです!」「みんなこちら側に!こちら側に!人が死んでいます!」「人が死んでいる」との必死の訴えも雑踏にかき消され、ほとんど効果がないように見えます。11月2日、警察の当時の対応をめぐり、大きな動きがありました。柏木理沙記者「警備が不足していたと指摘されている梨泰院の地元・龍山警察署には現在、家宅捜索が入っています。大勢のメディアが集まっています」捜査員「どいてください。どいてください!」午後2時頃、箱を抱えて警察署に入るのは事故の原因を捜査している特別捜査本部の捜査員とみられます。――特別捜査本部から来たんですか?押収捜査はどうやって進めるつもりですか?特別捜査本部はソウル警察庁など8か所を強制捜査。警察が警察を捜査するという異例の事態となっています。11月2日、事故現場では…。お酒と紙コップを握りしめた喪服姿の女性がいました。友人3人を亡くしたといいます。156人の命が奪われた群集事故。女性はこう訴えました。友人を亡くした女性「毎回たくさん人が集まっていて多すぎて危ないと思っていました。防げた事故でした」■高まる警察への批判 元医師・野党議員が指摘「100%防げた」では、現場はどんな状況だったのでしょうか。事故後に現場に駆けつけ、対応にあたった人物に話を聞けました。シン・ヒョンヨン議員「多くの人があちこちで心肺蘇生をする様子を見て、私は医者ですが、“マネキンではないか”と思ってしまいました。本当に現場は混乱、阿鼻叫喚、そんな感じでした」医師として活動後、野党の国会議員になったシン議員です。「最初の列では8人が重なっていたそうです。踏まれて亡くなった方もいましたが、間にいた人は立ったまま圧死した人もいると聞きました」シン議員は事故後も現地を視察。事故は防げたと主張します。シン・ヒョンヨン議員「私たちがこの状況を再び評価して把握すればするほど、100%予防できた惨事だったと確信しました。あの狭い路地を一方通行にして、交通規制さえしていれば予防が可能な事故だったと思います」警察によせられた最初の通報は事故発生の約4時間前の午後6時34分でした。発信元は事故現場にあったコンビニ。【午後6時34分】通報者「圧死しそうです。人が多いんですが今誰も統制していません」警察「了解です。警察官が出動して確認してみます」その後、断続的に通報がありましたが、警察が公表した11件のうち現場に出動した記録が残っているのは4件にとどまっていました。当時現場にいた人は…オランダ人女性「警察はいた。何も起きていないときに横断する人のケアはしていたけど、群集に対しては何もしていませんでした」■「六甲おろし」意外な効果? SNSで注目「雑踏警備の手引き」ソウルでの群集事故を受けて、SNSで注目を集めているものがあります。兵庫県警が2002年に作成した「雑踏警備の手引き」です。2001年に兵庫県明石市で11人が死亡した歩道橋事故を教訓にまとめられました。「群集心理」の項目では、警備担当者向けのアドバイスとしてこう記されています。【「雑踏警備の手引き」より】「人は常に動かす。しかもゆっくり。動かしてさえおれば、相当大きな群集も怖くない」「人の流れをぶつからせない。一方通行が大原則」さらに「時差入場、時差退場を行って、群集密度を時間的に分散させる」とあり、その手段として…【「雑踏警備の手引き」より】「催しの終了後、一部の人を留めておくような小さなイベントを行うのが有効である」その例として甲子園球場などで阪神ファンが熱唱する応援歌「六甲おろし」が紹介されていました。試合後、この「六甲おろし」を歌いスタンドに留まるファンと、球場を出るファンに分かれることで時差退場につながるというのです。■「あの光景がトラウマに…どうする心のケア一方、今回の事故を受けて心配されているのが韓国市民の心身への影響です。柏木理沙記者「多くの人が訪れているソウル市広場の献花台です。その献花台のすぐ近くには事故を受けてメンタル面のサポートが受けられるスペースが設けられています」このメンタルサポートセンターには今、多くて1日20人ほどが訪れていて利用者の多くが、事故の目撃者や救助にあたった人、一般市民だということです。サポートセンターの冊子には、イラスト入りでストレスの症状が記されています。 ストレスの症状「思い出したくない記憶が何度も思いだされる」「涙が出て、何もやる気がでない」相談に訪れた女性は。メンタルサポートセンターを訪れた女性「あの単語(死亡者)が目に入ってきて足が震えだした。あの年頃の子どもを持つ親にとって私の子どもも(現場に)行っていたかもしれない。この(心の)傷はとても長く続くと思う。簡単には収まらないと思う」当時、事故現場で救助活動に参加したという男性は、今もそのときの光景がトラウマとなり忘れられないと話します。相談に訪れた男性「倒れている人たちを見て、助けなければと思い心肺蘇生をするのを手伝ったが、そのときのことが眠ろうとするたびに思い出されて…助けてあげられなかったという罪悪感が残っています」 こちらの大学生も当時、現場周辺にいて今も精神的なストレスを抱えたままだといいます。現場近くにいたイギリス人留学生「気持ちが軽くなるまで時間はかかると思う。今は…まだ事故が起きて日も浅いので」メンタルサポートセンターのセンター長は…ソウル市精神健康福祉センター イ・ヘウセンター長「不安を感じたり息苦しさを感じたり、人の多く集まる場所に行くことが怖かったりするという症状を訴える人が多い。ほとんどは一時的な症状ではあるものの、人によっては過去にトラウマの経験がある場合、症状が長引くこともある」11月2日の夜、事故現場の周辺には、プラカードを掲げる若者たちの姿がありました。プラカードには、「防ぐ事が出来た」「国家は何もしなかった」と書かれています。 抗議活動リーダーの1人 イ・ヘジさん「今回の惨事に責任ある者は国民に謝罪すべきで、二度と同じことが起こらないように真相究明しなければならない」
日本人を含む156人が犠牲となった韓国ソウルの群集事故。警察への批判が高まっています。事故発生の前から危険を訴える通報が相次いでいましたが警察が十分な対応をとっていなかったことがわかりました。そして、11月2日、警察が警察に強制捜査を行うという異例の対応がとられ、さらにはメンタルサポートセンターには利用者の姿も。
【写真を見る】警察が警察を捜査する異例の事態 “死亡者という単語を見るだけで足が震える”メンタルサポートセンターには連日多くの利用者が メンタルサポートも重要に■警察が警察に強制捜査 ソウル群衆事故集まった人たちに大声で注意を促す警察官。群集事故が起きた直後の様子です。

警察官「移動して下さい!立ち止まらずに!」「ダメです!ダメです!」交通整理をしますが、思うように聞き入れられていないようです。もみくちゃになる現場。警察官「みんなこちら側に!こちら側に!人が死んでいます!」警察官がいた場所は世界グルメ通り。事故が起きた路地のすぐ近くです。警察官「ダメです!ダメです!」「みんなこちら側に!こちら側に!人が死んでいます!」「人が死んでいる」との必死の訴えも雑踏にかき消され、ほとんど効果がないように見えます。11月2日、警察の当時の対応をめぐり、大きな動きがありました。柏木理沙記者「警備が不足していたと指摘されている梨泰院の地元・龍山警察署には現在、家宅捜索が入っています。大勢のメディアが集まっています」捜査員「どいてください。どいてください!」午後2時頃、箱を抱えて警察署に入るのは事故の原因を捜査している特別捜査本部の捜査員とみられます。――特別捜査本部から来たんですか?押収捜査はどうやって進めるつもりですか?特別捜査本部はソウル警察庁など8か所を強制捜査。警察が警察を捜査するという異例の事態となっています。11月2日、事故現場では…。お酒と紙コップを握りしめた喪服姿の女性がいました。友人3人を亡くしたといいます。156人の命が奪われた群集事故。女性はこう訴えました。友人を亡くした女性「毎回たくさん人が集まっていて多すぎて危ないと思っていました。防げた事故でした」■高まる警察への批判 元医師・野党議員が指摘「100%防げた」では、現場はどんな状況だったのでしょうか。事故後に現場に駆けつけ、対応にあたった人物に話を聞けました。シン・ヒョンヨン議員「多くの人があちこちで心肺蘇生をする様子を見て、私は医者ですが、“マネキンではないか”と思ってしまいました。本当に現場は混乱、阿鼻叫喚、そんな感じでした」医師として活動後、野党の国会議員になったシン議員です。「最初の列では8人が重なっていたそうです。踏まれて亡くなった方もいましたが、間にいた人は立ったまま圧死した人もいると聞きました」シン議員は事故後も現地を視察。事故は防げたと主張します。シン・ヒョンヨン議員「私たちがこの状況を再び評価して把握すればするほど、100%予防できた惨事だったと確信しました。あの狭い路地を一方通行にして、交通規制さえしていれば予防が可能な事故だったと思います」警察によせられた最初の通報は事故発生の約4時間前の午後6時34分でした。発信元は事故現場にあったコンビニ。【午後6時34分】通報者「圧死しそうです。人が多いんですが今誰も統制していません」警察「了解です。警察官が出動して確認してみます」その後、断続的に通報がありましたが、警察が公表した11件のうち現場に出動した記録が残っているのは4件にとどまっていました。当時現場にいた人は…オランダ人女性「警察はいた。何も起きていないときに横断する人のケアはしていたけど、群集に対しては何もしていませんでした」■「六甲おろし」意外な効果? SNSで注目「雑踏警備の手引き」ソウルでの群集事故を受けて、SNSで注目を集めているものがあります。兵庫県警が2002年に作成した「雑踏警備の手引き」です。2001年に兵庫県明石市で11人が死亡した歩道橋事故を教訓にまとめられました。「群集心理」の項目では、警備担当者向けのアドバイスとしてこう記されています。【「雑踏警備の手引き」より】「人は常に動かす。しかもゆっくり。動かしてさえおれば、相当大きな群集も怖くない」「人の流れをぶつからせない。一方通行が大原則」さらに「時差入場、時差退場を行って、群集密度を時間的に分散させる」とあり、その手段として…【「雑踏警備の手引き」より】「催しの終了後、一部の人を留めておくような小さなイベントを行うのが有効である」その例として甲子園球場などで阪神ファンが熱唱する応援歌「六甲おろし」が紹介されていました。試合後、この「六甲おろし」を歌いスタンドに留まるファンと、球場を出るファンに分かれることで時差退場につながるというのです。■「あの光景がトラウマに…どうする心のケア一方、今回の事故を受けて心配されているのが韓国市民の心身への影響です。柏木理沙記者「多くの人が訪れているソウル市広場の献花台です。その献花台のすぐ近くには事故を受けてメンタル面のサポートが受けられるスペースが設けられています」このメンタルサポートセンターには今、多くて1日20人ほどが訪れていて利用者の多くが、事故の目撃者や救助にあたった人、一般市民だということです。サポートセンターの冊子には、イラスト入りでストレスの症状が記されています。 ストレスの症状「思い出したくない記憶が何度も思いだされる」「涙が出て、何もやる気がでない」相談に訪れた女性は。メンタルサポートセンターを訪れた女性「あの単語(死亡者)が目に入ってきて足が震えだした。あの年頃の子どもを持つ親にとって私の子どもも(現場に)行っていたかもしれない。この(心の)傷はとても長く続くと思う。簡単には収まらないと思う」当時、事故現場で救助活動に参加したという男性は、今もそのときの光景がトラウマとなり忘れられないと話します。相談に訪れた男性「倒れている人たちを見て、助けなければと思い心肺蘇生をするのを手伝ったが、そのときのことが眠ろうとするたびに思い出されて…助けてあげられなかったという罪悪感が残っています」 こちらの大学生も当時、現場周辺にいて今も精神的なストレスを抱えたままだといいます。現場近くにいたイギリス人留学生「気持ちが軽くなるまで時間はかかると思う。今は…まだ事故が起きて日も浅いので」メンタルサポートセンターのセンター長は…ソウル市精神健康福祉センター イ・ヘウセンター長「不安を感じたり息苦しさを感じたり、人の多く集まる場所に行くことが怖かったりするという症状を訴える人が多い。ほとんどは一時的な症状ではあるものの、人によっては過去にトラウマの経験がある場合、症状が長引くこともある」11月2日の夜、事故現場の周辺には、プラカードを掲げる若者たちの姿がありました。プラカードには、「防ぐ事が出来た」「国家は何もしなかった」と書かれています。 抗議活動リーダーの1人 イ・ヘジさん「今回の惨事に責任ある者は国民に謝罪すべきで、二度と同じことが起こらないように真相究明しなければならない」
集まった人たちに大声で注意を促す警察官。群集事故が起きた直後の様子です。
警察官「移動して下さい!立ち止まらずに!」「ダメです!ダメです!」
交通整理をしますが、思うように聞き入れられていないようです。
もみくちゃになる現場。
警察官「みんなこちら側に!こちら側に!人が死んでいます!」
警察官がいた場所は世界グルメ通り。事故が起きた路地のすぐ近くです。
警察官「ダメです!ダメです!」「みんなこちら側に!こちら側に!人が死んでいます!」
「人が死んでいる」との必死の訴えも雑踏にかき消され、ほとんど効果がないように見えます。
11月2日、警察の当時の対応をめぐり、大きな動きがありました。
柏木理沙記者「警備が不足していたと指摘されている梨泰院の地元・龍山警察署には現在、家宅捜索が入っています。大勢のメディアが集まっています」
捜査員「どいてください。どいてください!」
午後2時頃、箱を抱えて警察署に入るのは事故の原因を捜査している特別捜査本部の捜査員とみられます。
――特別捜査本部から来たんですか?押収捜査はどうやって進めるつもりですか?
特別捜査本部はソウル警察庁など8か所を強制捜査。警察が警察を捜査するという異例の事態となっています。
11月2日、事故現場では…。
お酒と紙コップを握りしめた喪服姿の女性がいました。友人3人を亡くしたといいます。
156人の命が奪われた群集事故。女性はこう訴えました。
友人を亡くした女性「毎回たくさん人が集まっていて多すぎて危ないと思っていました。防げた事故でした」
では、現場はどんな状況だったのでしょうか。事故後に現場に駆けつけ、対応にあたった人物に話を聞けました。
シン・ヒョンヨン議員「多くの人があちこちで心肺蘇生をする様子を見て、私は医者ですが、“マネキンではないか”と思ってしまいました。本当に現場は混乱、阿鼻叫喚、そんな感じでした」
医師として活動後、野党の国会議員になったシン議員です。
「最初の列では8人が重なっていたそうです。踏まれて亡くなった方もいましたが、間にいた人は立ったまま圧死した人もいると聞きました」
シン議員は事故後も現地を視察。事故は防げたと主張します。
シン・ヒョンヨン議員「私たちがこの状況を再び評価して把握すればするほど、100%予防できた惨事だったと確信しました。あの狭い路地を一方通行にして、交通規制さえしていれば予防が可能な事故だったと思います」
警察によせられた最初の通報は事故発生の約4時間前の午後6時34分でした。
発信元は事故現場にあったコンビニ。
【午後6時34分】
通報者「圧死しそうです。人が多いんですが今誰も統制していません」
警察「了解です。警察官が出動して確認してみます」
その後、断続的に通報がありましたが、警察が公表した11件のうち現場に出動した記録が残っているのは4件にとどまっていました。
当時現場にいた人は…
オランダ人女性「警察はいた。何も起きていないときに横断する人のケアはしていたけど、群集に対しては何もしていませんでした」
ソウルでの群集事故を受けて、SNSで注目を集めているものがあります。兵庫県警が2002年に作成した「雑踏警備の手引き」です。
2001年に兵庫県明石市で11人が死亡した歩道橋事故を教訓にまとめられました。
「群集心理」の項目では、警備担当者向けのアドバイスとしてこう記されています。
【「雑踏警備の手引き」より】「人は常に動かす。しかもゆっくり。動かしてさえおれば、相当大きな群集も怖くない」「人の流れをぶつからせない。一方通行が大原則」
さらに「時差入場、時差退場を行って、群集密度を時間的に分散させる」とあり、その手段として…
【「雑踏警備の手引き」より】「催しの終了後、一部の人を留めておくような小さなイベントを行うのが有効である」
その例として甲子園球場などで阪神ファンが熱唱する応援歌「六甲おろし」が紹介されていました。
試合後、この「六甲おろし」を歌いスタンドに留まるファンと、球場を出るファンに分かれることで時差退場につながるというのです。
一方、今回の事故を受けて心配されているのが韓国市民の心身への影響です。
柏木理沙記者「多くの人が訪れているソウル市広場の献花台です。その献花台のすぐ近くには事故を受けてメンタル面のサポートが受けられるスペースが設けられています」
このメンタルサポートセンターには今、多くて1日20人ほどが訪れていて利用者の多くが、事故の目撃者や救助にあたった人、一般市民だということです。
サポートセンターの冊子には、イラスト入りでストレスの症状が記されています。
ストレスの症状「思い出したくない記憶が何度も思いだされる」「涙が出て、何もやる気がでない」
相談に訪れた女性は。
メンタルサポートセンターを訪れた女性「あの単語(死亡者)が目に入ってきて足が震えだした。あの年頃の子どもを持つ親にとって私の子どもも(現場に)行っていたかもしれない。この(心の)傷はとても長く続くと思う。簡単には収まらないと思う」
当時、事故現場で救助活動に参加したという男性は、今もそのときの光景がトラウマとなり忘れられないと話します。
相談に訪れた男性「倒れている人たちを見て、助けなければと思い心肺蘇生をするのを手伝ったが、そのときのことが眠ろうとするたびに思い出されて…助けてあげられなかったという罪悪感が残っています」 こちらの大学生も当時、現場周辺にいて今も精神的なストレスを抱えたままだといいます。
現場近くにいたイギリス人留学生「気持ちが軽くなるまで時間はかかると思う。今は…まだ事故が起きて日も浅いので」
メンタルサポートセンターのセンター長は…
ソウル市精神健康福祉センター イ・ヘウセンター長「不安を感じたり息苦しさを感じたり、人の多く集まる場所に行くことが怖かったりするという症状を訴える人が多い。ほとんどは一時的な症状ではあるものの、人によっては過去にトラウマの経験がある場合、症状が長引くこともある」
11月2日の夜、事故現場の周辺には、プラカードを掲げる若者たちの姿がありました。
プラカードには、「防ぐ事が出来た」「国家は何もしなかった」と書かれています。
抗議活動リーダーの1人 イ・ヘジさん「今回の惨事に責任ある者は国民に謝罪すべきで、二度と同じことが起こらないように真相究明しなければならない」

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