神奈川県大磯町の漁港で、きのう夕方、79歳の妻を海に突き落として、殺害した疑いで、81歳の夫が逮捕された。車いすごと突き落としたとみられている。調べに対して夫は「介護に疲れた」と供述しているという。
殺人の疑いで逮捕されたのは、大磯町の無職･藤原宏容疑者(81)。きのう午後5時半ごろ、大磯漁港で、妻の照子さん(79）を海に突き落として殺害した疑いがもたれている。藤原容疑者の息子から、「父が母を突き落としたと言っている」と警察署に通報があり、事件が発覚した。
照子さんは、海に浮いているところを釣り人が発見。搬送先の病院で死亡が確認された。調べによると、照子さんは、体が不自由で、普段から車いすで生活していて、藤原容疑者が介護をしていたという。2人で暮らしで、息子は離れた場所で生活しているとのこと。
当日、藤原容疑者は、「散歩に行こう」などと言って、照子さんを連れ出し、車で、大磯漁港に向かったという。そして、照子さんを車いすごと、海に突き落としたとみられている。現場では、海に沈んだ車いすが見つかっている。
調べに対して藤原容疑者は、「間違いありません。介護に疲れた」などと供述しているという。神奈川県警が事件の詳しい経緯を調べている。