実家に行くと、母がエアコン室外機の排水ホースを野菜の植木鉢に載せていました。「自動で水やりできる」など言っていますが、排出された水は安全なのでしょうか?

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エアコン室外機の排水を植木に利用するのはおすすめできない理由は、排水ホース内には汚れやカビ、ぬめりが発生し、非常に不衛生だからです。また、微生物の影響でピンク色の水が出ることもあります。そのような水を使うのは植物にもよくなく、ほかにも掃除や洗濯などに使用しないほうが安全です。植木には、清潔な水を与えましょう。
排水ホースの詰まりが原因で、大きな被害を受ける可能性があります。エアコン室外機の排水ホースを定期的に掃除することで、カビの繁殖や悪臭、水漏れ、さらには漏電などのトラブルを防ぐことができます。掃除を怠ると、これらの問題が発生するリスクが高まるため、注意が必要です。本項では、エアコン室外機の排水ホースを定期的に掃除したほうがよい理由について詳しく見ていきましょう。
エアコン室外機の排水ホース内は湿度が高く、汚れがたまりやすいため、カビが繁殖しやすく悪臭が発生することがあります。これらの水がベランダやバルコニーなど、家の敷地内に流れ続けることは衛生的によくありません。定期的に排水ホースを掃除することで、カビの繁殖や悪臭を防げます。
ゴミやほこりなどで排水ホースが詰まると、結露水が排出されず逆流して水漏れを発生してしまいます。エアコンから水漏れが起きると、家具や家電が故障し、余計な出費につながる可能性があります。そのため、排水ホースを定期的に掃除し、汚れをしっかり取り除くことが大切です。
エアコンの排水ホースが詰まり水漏れが発生すると、漏電のリスクも高まるため注意が必要です。漏電が起こると、感電や火災の危険性があります。水漏れを確認したら、エアコンや周辺の家電製品のコンセントをすぐに抜く、コンセントがぬれている場合はブレーカーを落とす、自分で解決できない場合は早めに業者を呼ぶなど、迅速な対応が必要です。エアコンの水漏れ修理を業者に依頼する場合、排水ホースの詰まりが原因の場合は7000~1万5000円程度ですが、基盤やモーター部分などが原因の場合は5万円前後、冷凍サイクルが原因の場合は10万円以上かかる場合もあります。

エアコン室外機の排水ホースを掃除する方法には、自分で掃除する方法とエアコンクリーニング業者に依頼する方法の2種類があります。それぞれ手間やコスト、メリットが異なるため、よく理解したうえで自分に合った方法を選ぶことが大切です。本項では、エアコン室外機の排水ホースを掃除する2つの方法について詳しく説明します。
エアコン室外機の排水ホースは、自分で掃除することができます。ホース内をパイプブラシや布、ドレンホースクリーナーなどを使用して掃除します。ドレンホースクリーナーとパイプブラシは、いずれも1000~2000円程度で購入可能です。自分で掃除をするメリットは、業者に依頼する手間やコストを削減でき、好きなタイミングで掃除できることです。
エアコンクリーニング業者に依頼して、排水ホースを掃除してもらう方法もあります。この方法なら自分で掃除する手間を省け、確実にきれいにすることができます。エアコンクリーニングの料金相場は、壁掛けエアコン1台あたり8000~1万2000円程度です。ただし、業者によってはホースの掃除を重点的に行わない場合や、別途費用がかかることがあるため、依頼前に確認しておくとよいでしょう。
エアコン室外機の排水ホースはカビが繁殖しやすく、汚れもたまりやすいため、再利用はおすすめできません。また、排水ホースを定期的に掃除しないと、悪臭や水漏れの原因となることがあります。漏電のリスクもあるため注意してください。自分で掃除するか、エアコンクリーニング業者に依頼して、定期的にホースを清掃し、清潔な状態を保ちましょう。執筆者:FINANCIAL FIELD編集部ファイナンシャルプランナー

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