「風俗店は通常営業」台風10号、九州横断も福岡の“夜の街”は健在「外国人が興味津々」名物グルメも満員で配達員が待機【写真あり】

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17時ごろの福岡県繁華街の様子。雨が降っているものの、まばらに外出している人が確認できる(写真・馬詰雅浩)
「8月29日、台風被害の取材のため福岡市内に入りました。この日台風10号は九州に上陸し、福岡市に向けて進んでいた。これはかなり被害が大きくなると思い、覚悟を決めて福岡入りしたのです。博多駅に到着した午前中は、確かに風雨が強かった。ところが午後から夕方になると、“あれ?”という感じになり、弱い雨が降るだけで、風もぱったり止んだのです。台風はどこに行ったのかと思うぐらいでした。この日は、午後7時時点でXには『福岡拍子抜け』がトレンド入りしていました」
西日本を迷走しながらゆっくりと進んでいる台風10号。30日現在台風による被害者は、死者6人、けが人110人、行方不明1人に拡大。また、河川の氾濫、家屋の倒壊など各地に甚大な被害をもたらしている。一方、冒頭の通り、福岡市の中心部では雨も弱く、台風の直接的な被害がほぼなかったといえた。記者はさらに福岡市の中心部、中洲に足を運んだ。
「中洲名物の屋台はまったく出店していませんし、コンビニエンスストアも締めていた。地下鉄は運行中止で、バスも午後9時には全面的にストップしていました。人通りはほとんどない状態でした」
かつてない規模の台風が直撃するという予報の影響で、市内繁華街の飲食店は早めに閉店し、交通機関もほぼ止まっていた。だが、意外な店だけは営業中だったという。
「風俗店街を歩いていると、店舗の半分以上は開いていました。客引きの男性も店先にいて、完全に通常営業していました。それを何やら不思議そうに見ていたのは外国人観光客だったのです。彼らは中へ入りたそうにしていましたが、家族連れできているため断念した様子でした。さすがに日本人の客はほとんど見かけませんでしたが、逆にこんな時を狙ってくる人もいるのでしょう」
市内の繁華街はほとんどの店舗が閉店していたというが、唯一開店していたラーメン店は満員状態。ウーバーイーツの配達員が店舗の外で3人もラーメンが出来上がるのを待っていたという。
台風の直撃から逃れた福岡市の繁華街は、翌30日には早くも平常運転に戻った店舗が多かったという。台風被害が最小限にとどまり何よりだ。

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