落下防止で網棚設置も…「ステージ見づらい」 みなとみらいホールに不満続出、横浜市が謝罪&改修対応へ

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横浜市は2022年10月29日にリニューアルオープンした横浜みなとみらいホール(西区)の一部座席前に設置した落下防止網棚について、網棚の撤去を含めた視認性向上策を早急に行っていくと31日に発表した。
ツイッター上では、公演の観覧客が網棚によるステージの見づらさを指摘していた。公演を行った楽団は、今後該当する座席の販売を取りやめるとした。
横浜みなとみらいホールは1998年開館のコンサートホール。座席数2000を超える「大ホール」を中心とした複合施設で、21年1月から耐震化やバリアフリー化などを目的とした工事のため休館していた。工事を終え、22年10月21日に再オープンの予定だったが、17日に館内でスプリンクラー事故が発生。29日にオープンを延期していた。
再オープン初日となった29日には神奈川フィルハーモニー管弦楽団(以下、神奈川フィル)による公演が大ホールで行われた。しかし、この公演を訪れたあるツイッターユーザーが、座席の前に設置された落下防止網棚の写真を投稿。網棚によりステージが見えづらくなっていると指摘し、拡散された。
今回のリニューアルでは2階と3階の「バルコニー席」の前に落下防止網棚が設置されていた。神奈川フィルの公式ツイッターは30日、「SNSでも報告があった目線を遮る防止ネットについては横浜市やホールにも申し入れをして、きちんと対応をしていただくようオーケストラとしても検討してまいります」と投稿していた。
横浜市文化観光局文化振興課は31日に報道向け資料を発表し、「バルコニー席(両サイドの2階席及び3階席)に新たに設置した落下防止網棚により、ステージが見えづらくなったとのご意見を多数いただいております」と説明し、「市民の皆様や、横浜みなとみらいホールへのご来場者、ご利用者の皆様に、ご迷惑、ご心配をおかけしていることをお詫びいたします」と謝罪。今後は「早急に網棚の撤去も含めた視認性向上に向けて調整を進めている」とした。
同日、神奈川フィルも公式サイトに「横浜みなとみらいホール落下防止ネットおよび転落防止のバー設置による視界不良の対応につきまして」と題したお知らせを公開。22年度の同ホールでの公演で該当座席に座った観覧客からは、振替希望を承ると説明した。さらに、同日以降の同ホールでの主催公演の該当席はすべて販売を取りやめるとした。

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