死者150人超の梨泰院・群衆事故で「満員電車」がトレンド入り 渋谷ハロウィーン、キムタクのイベントにも影響が

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梨泰院の事故現場近くで献花し、深くお辞儀をする男性(写真・ロイター/アフロ)
10月29日夜、韓国・ソウル市の梨泰院(イテウォン)で起きた群衆事故による死者は、日本人2人を含む154人になった(10月31日15時現在)。
当日夜は、10万人以上の若者がハロウィーンのイベントに参加するため、繁華街の梨泰院に集まっていた。事故が起きたのは幅3.2mの狭い坂道で、犠牲者の多くは立ったまま圧死したとみられている。
この衝撃的な事件で、Twitterでは「満員電車」がトレンド入りした。
《韓国の事件、一歩間違えば日本の満員電車でも起きちゃいそうでこわ》
《満員電車元々怖いし嫌なのに更に怖く感じるやん》
《もう満員電車は乗りたくない》
と、満員電車に恐怖を感じている人が多い。なかには
《満員電車で胸を圧迫され過ぎて肋骨がミシミシなって息を吸えなくなって、命の危険を感じて必死で身を捩ってなんとか呼吸ができるだけの隙間を確保できて事なきを得たことがあるんだけど、その時ですらかなり苦しかった憶えがある》
と、呼吸困難に陥ったという経験を持つ人も少なくない。とくに、背の低い女性が多いようだ。
「梨泰院の犠牲者の多くは、若い女性でした。事故現場は、わずか10畳ほどの空間に300人近くがいた状況。立ったままでも強い圧力のため呼吸ができなくなり、『圧着性窒息死』で亡くなった方が多いと報道されています」(週刊誌記者)
日本の満員電車で圧死したという事故は近年、ないが、危険を感じた経験がある人は多いはずだ。
またハロウィーン当日の10月31日に、多くの人出が予想される東京・渋谷を危ぶむ声もある。
《ハロウィン本番の今日ですが、確か渋谷にも狭い坂道が多かったと記憶》
11月6日に、木村拓哉が織田信長役で出演する「ぎふ信長まつり」も激しい混雑が予想されており、岐阜県警では「DJポリス」を配意し、来場者を誘導することを決めた。
日本でも、群衆による圧死事故は過去に何度も起きている。2001年には、兵庫県明石市で11名が死亡した「明石花火大会歩道橋事故」が発生し、1956年には、新潟県弥彦村の彌彦神社で行われた正月の餅まき行事で、124人が圧死する事故もあった。
自分の身を守るのは自分しかいない――そのことを理解した行動を取るべきだろう。

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