トラックの“異常な挙動”ふらつく車体…対向車に衝突 子を奪われた母の悲痛な叫び

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

群馬県伊勢崎市で、トラックが乗用車に衝突して家族3人が亡くなった事故。 逮捕されたトラックの運転手の男は、酒を飲んで運転していたとみられています。
事故当時の異常な運転が、ドライブレコーダーに捉えられていました。
今年5月、群馬県伊勢崎市の国道で事故に遭い亡くなった塚越湊斗くん(2)と父親の寛人さん(26)。湊斗くんの祖父・正宏さん(53)と3人で車に乗っていたところ、対向車線から来たトラックに衝突されました。
代理人弁護士を通し、紹介する許可を得た母親のSNSには、残された家族の苦しい心境が投稿されていました。
3人の命を奪った痛ましい事故。見通しの良い直線道路を走っていますが、交差点が近づくと様子が一変します。突然ふらつき、中央分離帯を乗り越えていくトラック。この時、車内では何が起きていたのでしょうか?
カメラに映っていたのは、運転手・鈴木吾郎容疑者(69)の異常な挙動でした。
片手でハンドルを握る運転手。交差点に近づくと、一瞬ハンドルを切り、すぐに戻します。
そして、黒い車に顔を向け、意味不明な言葉を発した直後。中央分離帯に乗り上げ、対向車線にはみ出すと、湊斗くんらが乗る車に衝突。事故の瞬間は、トラックの後ろを走る車からも捉えられていました。
事故が起きるおよそ30秒前、赤信号で停車するトラック。すると、信号が青になる前に、見切り発車。そして、ぐんぐんとスピードをあげていきます。トラックが次の交差点に差し掛かり、車体がフラついた次の瞬間、中央分離帯に乗り上げ、砂煙が上がった直後に事故が起こりました。
原形をとどめないほど押しつぶされた車。トラックは、制限速度をおよそ30キロ超え、時速90キロほどで走っていたとみられています。
トラックを運転していた男からは事故直後、基準値超えのアルコールを検出。「飲酒運転」の疑いが浮上しています。
今も残る、事故の大きさを物語る爪痕。
事故現場には花と多くの飲み物、そして湊斗くんに向けられたと思われるぬいぐるみなどが手向けられています。
湊斗くんたち3人は、埼玉のレジャー施設から前橋市の自宅に帰宅する途中、事故に遭いました。
鈴木容疑者は、前橋市の運送会社に勤務するベテランのトラック運転手。警察によると鈴木容疑者は事故について、「事故を起こしたことは間違いありません。ただ詳しくは覚えていません」と一部容疑を否認しています。
事故があった日も、いつものように家族を待っていた湊くんの母親。家族を奪われた苦しみを今もSNSに投稿し続けています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年8月26日放送分より)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。