全国的なコメ不足 大阪の「お米クーポン」も10月末の期限延長を検討 吉村知事、政府の備蓄米放出を要望も、農水省は「渋い返事」

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全国的なコメ不足。大阪では8割の小売店で品切れが発生し、吉村知事「肝いり」のお米クーポン利用者からも、「使いたくても使えない」という声が届いているといいます。府がクーポン使用期限の延長を検討していることがわかりました。▼コメの流通改善要望 農水省は”渋い返事”毎日の食卓に欠かせない「コメ」全国的にスーパーなどの陳列棚は空っぽで、価格も高止まりしている状況です。こうした状況を受け、府が緊急抽出調査をしたところ、府内の8割の小売店でコメの品切れが発生していることを吉村知事が明らかにしました。

9月以降、新米が流通して供給状況が改善される可能性もあるなか、本格的な流通には時間を要するとして、府は26日、農林水産省に対し、政府の備蓄米を市場に流通させるよう要望しました。(大阪府吉村洋文知事)「やはり需給が逼迫しているのではないかと思っています。逼迫しているのであれば、倉庫に眠らせておく必要はないと思います」ただ、吉村知事によると、この要望に対して農水省は、備蓄米の開放をしないと伝えてきたといいます。(大阪府吉村洋文知事)「事務上のやり取りにおいて、現時点で国からは備蓄米の解放をするつもりではないという答えも受けています。その理由としては受給は逼迫していないと。全国的に見れば逼迫していないというのが回答だというふうにも聞いています」▼モノがなければ使えず・・・府の「お米クーポン」大阪府は今年6月から、第3弾となる「お米クーポン」を配布しています。いまはその引き換え期限内ですが、府によりますと、供給量不足によってコメの配送が遅れたり、店頭で買えない事態も起きているということです。(大阪府吉村洋文知事)「ECサイトで注文するお米は少し届きにくく、すぐに届くような状況にはなっていないと報告を受けています。また『お米PAY』を使う先がなかなかないという声も聞いています。つまりお米がスーパーの店頭にないわけですから、使いたくても使えないということも少し聞いています」大阪の子育て世代向けの食糧支援は、9月2日が申し込み期限、クーポンの使用期限が10月31日となっていますが、府はこの期限延長を検討しているということです。

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