チャイルドシート使用推奨「150センチ未満」へ引き上げ 成人の場合どうなる?担当者に聞く

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日本自動車連盟(JAF)が、子どものチャイルドシートの使用推奨身長について、現状の140センチ未満から150センチ未満への引き上げを検討している。
これが各メディアに報じられると、SNSではたとえば成人でも150センチ未満の場合、補助具のようなものが必要となるのだろうか、と疑問の声が寄せられた。
チャイルドシートは、法律では6歳未満の子どもへの使用が義務付けられている。一方でJAFは、6歳以上であっても、身長140センチ未満の子どもには使用を推奨している。
JAFの公式サイトでは、NG例としてシートベルトをした子どもの写真を例示。肩ベルトが子どもの首にかかり、腰ベルトがお腹の位置となっており、「この状態で大きな衝撃を受けると、首や内臓を損傷する危険性もあります」と説明している。
直近では、18日に福岡市早良区で起きた軽自動車と路線バスの衝突事故が大きな注目を集めた。この事故で5歳と7歳の姉妹が亡くなり、その原因がシートベルトによる圧迫の可能性が高いと報じられている。報道によると、姉妹は140センチ未満だったが、チャイルドシートは使用していなかった。
23日にJ-CASTニュースの取材に応じたJAF東京支部の担当者によると、9月中旬をめどに引き上げを検討しているという。「これまで企業や団体によって推奨する身長にばらつきがあり、それらを統一するために自動車や交通安全に携わる企業・団体と協議いたしました」と説明した。
なお、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2019年)によると、平均身長が150センチを超えるのは男性13歳、女性12歳だ。
しかし、成人であっても身長150センチ未満の人は当然いる。こうした150センチ未満の成人が車に乗る際に気を付けるべきこととは――。JAF東京支部の担当者は、
と呼びかけた。
チャイルドシート・ジュニアシートについては、あくまで「シートベルトを正しく着用できない子どもへ使用いただくものです」とする。そのうえで、
と子どもにとって必要な理由を説明した。なお、使用を推奨する年齢の目安については「JAFとしては年齢を目安としておりません」という。

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